ふるさと
ふるさと
空を見ていると
とても恋しい気持ちになる
吸い込まれていきそうで
そのまま安心して委ねてしまえる
私はやっぱり空から生まれたのだ
あぁ・・・あんなに遠くから私は来たのだ
漆黒の宇宙に抱かれ
何億、何兆と流れる流星群のどれ一つにも当たらず
見守られ、愛され、保護されながら
強い生命の引力に引っ張られ
こんなに遠いところまでやってきた
まぐれだったとしても
今自分がここに在ることの奇跡
意味などはなかった
こうして在ることによって意味が生まれた
宇宙の永遠が生んだ
私の一時の存在
空を見上げる
ふるさとはとても遠い