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損害

十二顔を持ち白と黒の2人になって逃げ去った相手とマオちゃんとの戦いの被害は、死傷者が1名と軽傷者10名、それと研究所の設備の被害総額5億2000万円だそうだ。なお、損害は政府払いだそうだ。すまんな国民のみんな、税金を使わせて貰うわ。


亡くなられたオークの男は、研究所内で解剖して構造を確認するようだ。彼には悪いが人類の発展のためだ。魂は天国にいってくれ。


そして侵入者の目的がわかった。どうやら俺たちが戦っている間、研究所の内部に敵が侵入してある装置を奪っていったようだ。


「″感情増幅装置″が盗まれています」

「なんですかそれは?」

「″感情増幅装置″は命名通り、ハッピーな気持ちや負の感情を増幅する装置です」

「なんでまた装置を作ったんですか?」

メガネをかけて女性職員に疑問を投げかける。それもそうだろう、作って何をするつもりだったんだ?故意に暴力を振るわせて不利な状況を作るとか?そんなことを思っていると研究所の職員が話し出す。


「実は2年程前にとある博士がいまして。『ほっほっほ面白い装置じゃろ。好奇心で作ってしもうたぞい。使い道ないから好きに使うがいいぞい』と置いていった物なのです」

「なんですか、そりゃ」

博士も豪快だな。自分が作ったものをわざわざ人に使わせるなんて、でも人に使わないよりか使ってもらった方がいいと思ったのかな。


俺が前世がミミックのため、気持ちがわかる気がする。誰も使われないで洞窟にいるよりかは、勇者(前世のユウイ)に笑いながら使ってもらった方が良かった。


にしても何のために″感情を増幅″させる装置なんて何に使うんだろう?確か、顔が沢山あった奴の言葉には、感情を含めた言葉があったな。


「恐怖を与える……だったかな」

「……ほう、恐怖ですか。確かに死にたい死にたいという気持ちや、上司を殺したい殺したいとい気持ちなどが増福されれば、多くの死者が出るでしょう」

研究者に人から急に殺気が出てきた。ヒッ、ここはなんとか相槌を打とう。

「なるほど、思っていたより、事態は深刻のようですね」

「エイトさん、ユウイさんに頼むがあります。感情増幅装置を取り戻すため、協力お願いできますか?」

「僕はいいよーん。ね、エイトも協力しようよ」

幼馴染の星月ユウイが同意する。思わず俺も便乗する運びとなった。

「わかったよ」

よしっと腕を組むユウイ。こうして俺達は″感情増幅装置″を取り返すために政府に協力するとなった。


そして研究所共々、異世界の力の研究に協力している時に、突然地面がゴゴゴゴゴッと揺れた。震度5弱の少し大きな地震だ。研究所内のフラスコやガラス瓶が落りようとするが、地面に落ちる前に俺が間一髪吸い込むことに成功する。


原因が分からず数日後、

スーツを着た政府の職員が滑り込んできた。

「大変です!」

なんだかんだと聞かれたら。


″ダンジョンができた″という。



ダンジョンができた場所は2つ


両方日本である。


一つは、東京都スクランブル交差点の中央

もう一つは、大阪府新世界の通天閣の地下だ。


ダンジョンについてはよくない噂がある。

ダンジョンの入り口に近づいた者は、まるで悪魔に誘われるように興奮した声で叫び、 走りながらダンジョンの中に消えていくというものだ。


アウトチューバーので1女性が人が東京スクランブルのダンジョン内部に入りながら生配信されていたようだが、


手始めに小型で耳が長い緑色の肌、醜悪な目をしてゴブリンが追いかけられた。


「きゃーエロいことをされちゃうー!」と

言いながら、なんとか逃げ延びた彼女は部屋に置いてある箱を開けると毒々しい色の西洋の剣が入っていた。彼女ががそれに触れると全身が黒く染まり、息が荒れて、荒れ狂うように叫び、眼からビームを放つ。配信機器に当たり、


そこで配信は終わる。

 

「というわけで、君たちにはこの渋谷のダンジョンので調査を行って貰いたい」

「ちょちょちょ勝手に決めないでください。こちとらまだ学生なんですよ」

「ユウイの言う通りです。なんで僕たちが調査しないといけないんですか?」


「それは人外じみた力を持つ君達だからだよ。自衛隊も派遣する予定だが。銃が効くかも怪しい。勿論ただとは言わない。できる限りの願いを聞こう」

おっと本当にそんなことを言っていいのかな。金を貰おうではないか。


「一億円が欲しいと言ったら貰えるんですか?」

「はい、貰えると思います」

「しゃーー」

叫ぶ俺にユウイは冷静な目をする。


「愛の巣は貰えます?」

「愛の巣……家ですね、拠点活動を行うようであれば、それも大丈夫でしょう」

交渉の結果、お金と家が手に入ることとなった。1億円をもらえる条件として提示されたのは、


①ダンジョン内部の調査

②アウトチューバーの女性の安否

の二つだ。


ダンジョンに行くと何が起きるかはわからないため、ミミックである俺の体内に食料品や野宿に必要なもの、その他もろもろを詰め込んだ。


さあ渋谷のダンジョンに向けてレッツゴー

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