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侵入者

『恐怖を』『与える』『慈悲など』『無い』

『従う者は』『救われる』『強欲に』『貪欲に』『生きろ』『私達は』『お前達は』『選ばれし戦士』


なんだこいつは?何を言っているんだ?


意味不明のことを言葉をいう奴に、少し離れたところに1人見覚えがある女性が空中に浮いていた。


黒陽マオ、俺の幼馴染だ。

彼女も血塗られた赤い仮面を被っている。横側しか見れないが、たしかに彼女などだ美しい。


こちらを向いた。


「マオちゃん?」

彼女の名を呼ぶ、こちらを見て反応はしてれたようだ。そして下に降りてきてミミックである俺の蓋を足で踏んで閉ざしてきた。


「マオ……ちゃん……なに…を」

蓋を開けば足で踏まれて閉ざされ、開けば足で踏まれて閉ざされ、それを何度も繰り返す。


しばらくして悲鳴が聞こえてきた。開いた瞬間に横を見ると2メートルの大柄の男が、子供を守ろうとしたオークの男の胸を貫いていた。


恐怖が俺達を包む。


ある者は泡を吹き、ある者は逃げ惑い、ある者は殺される。慈悲などない行動だ。


「あんたに従うからよ〜助けてくれよ〜」

死を悟った狼人間が膝をつき、懇願する。彼は救われ、代わりに恐怖を与える側になった。


「なにをしているんだ、あんたら」

お花を摘み(トイレ)に言っていたユウイが食堂の惨状を見て叫ぶ。


「なにをしているって聞いてるんだよ!」

ユウイが2メートルを超える大柄の男の腹

を殴った。力は凄まじく、男は研究所内の壁に破り、トイレに頭を突っ込んだ。


動かない。死んだかと思ったが、男が来ていたネズミ色のパーカーがモゾモゾと動き、落ちた。そこには11の顔がそれぞれ動いていた。


『女?』『女だ』『いい女』『ケツがでかい』『ヤメテ』『うまそうだ』『食べたい』『貪りたい』『家畜に』『するのも』『いいな』


「キモッ!」

おっとあまりの気持ち悪さにユウイの心の声が漏れた。それもそうだろう。11の顔がそれぞれ動いているのだから。


俺は幼馴染の1人であるマオちゃんに踏まれて、蓋が閉じているため、結果を見守ることしかできない。


『キモイ?』『たしかに』『いった』『許せない』『イイジャン』『うまそう』『どうする?』『ころころす?』『じゃあ』『分裂』『しようか』


『オデがいく』

11の顔のうち、1つの顔がボトンッと落ちた。その顔は本体と離れて、別に肉体を形成する。身長は1メートルほどと小さいが、その肉体が醜く、顔や腹にぜい肉が張り付いている。


「キモッ」

「オデをキモいというなぁぁぁぁ!!!」

ぜい肉がついたものは地面に落ちているステーキを切る用のナイフを拾いながらユウイの元へと走っていく。


だが、ユウイが足に力込めて、足蹴りを行うと、敵ははるか空に飛んで飛んで飛んでいく。そして見えなくなった。


何だったんだろうあいつ。


「で、あんたらもくるの」

残り10の顔に対して威圧するからユウイ。


『ゲッ』『たたかう?』『ムリムリムリムリ』『じゃあ』『どうすの?』『逃げる』『しか』『ない』『グッバイ』『兄弟』


『『『『『『『『うぁぁぁぁぁぁぁぁ』』』』』』』』

10あった顔の内、8つの顔が潰れ、二つの顔に収縮された。そして男と女の二つの身体が出来上がる。スラリとしたモデル体型で、同じ顔とキノコのような髪型をしている。

黒と白の柄付きだ。


『サヨ』『ナラ』

そいつらは逃げ出した。一瞬して遠くに行き、追いつくことはできなそうだ。逃げ足だけは早いというやつだ。ユウイは諦めたようで、こちらを振り返った。目線は斜め上、マオちゃんだった。


「マオ……先日ぶりだね。何で悪人についているのか聞きたいなぁ?」

「…………」

「ム……話聞いてる?まあとりあえず、そのミミック、実はエイトなんだよね〜。足退けてくれる??」

「…………そう」

「……そう……それだけ???君はいつもそうだ。僕のことを無視して、エイトの視線を独り占めにして、もう許さないからね!」

独り占め……まあいいか。ユウイはマオちゃんの顔面に殴りかかるが、マオちゃんは横に体をずらして回避する。


ユウイは向きを振り返り、再度拳を叩き込む。だがマオちゃんは地面にいるミミック(俺)を拾い上げ、ユウイの拳をガードした。


ズシーン!!!

俺の体内に凄まじい衝撃波が体内を循環して、箱の内側をわずかの傷つけた。ユウイは驚愕した表情で目を見開いている。


マオちゃんは、その隙に服の内側に入れてあった黒革の本を開き、言う。


「ライジング」

肉体では不利と感じたのか、黄色の閃光が俺の頭上を通り抜けて、ユウイに直撃する。

ユウイの瞳がキラリと輝く。


「こんなもので!私が倒れると思ってるの!?バカにしないでよね!」

なんとユウイには、ほとんど電撃が効いていなかった。さすが勇者だ。ユウイは空中にいる俺をキャッチして、ボールのようにマオちゃんの胸元に投げつけた。


プニュン

控えめなマオちゃんのお胸が、俺に当たる。ラッキースケベというものだろうか。なかなかに興奮する。アソコがないのが悲しい。


「邪魔……」

カランコロンッ、邪魔と言われて地面に転がる俺。酷い言われようだが、彼女涙を流していた。仮面の下で。


この時、俺は何故泣いているのか分からなかった。


マオちゃんは地面を蹴り、空を飛んだ逃げた。目的はなんだったのだろうか?


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