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引鉄ブレイカー

いきなり腹筋百回以上やらされてポンポン痛い……

( ´;ω;`)……こんなハズじゃ……


某有名作家様の如く、都合が悪くなった設定はコッソリ消そうかしら……


「……ウマー……」

 

夜を迎えてすっかり酒場と化したラウンジスペース。

俺はその隅っこでひっそりと、パン、サラダ、スープとハンバーグというセットをつついていた。

 

腹は減るし、ちゃんと美味しいし……随分と味のある夢だなー……

山田くーん、座布団一枚ください……

 

周りには誰もおらず、パーティーメンバー達は遠巻きに俺を眺めていた。


本来ならパウロを筆頭にした上位メンバーは、一段高くなっている特設ステージのような部分でメシを食ったり酒を飲んだりする。上位メンバーは飲食代も免除だ。

 

だけど、オッサンはそんな場所で晒し者にされるなんてまっぴら御免です。

だから若い連中に若干迷惑をかけてしまうかもしれないが、この一般スペースの端っこで一人メシを食っているのだ。

 

と、そこへ誰かが料理の乗ったトレイを置いた。そして、断りもせずに対面の椅子に腰を下ろす。

顔を上げると、そこにいたのは装備を外して身軽になったシャールだった。

 

「ご一緒しても構いませんか?」

 

もう座ってんじゃん。

という心の声は隠して、俺は「どうぞ」と手の平を見せる。

そういえば、このコはあの特設ステージを嫌ってたっけな?

 

「今日はどうしてこんな場所に?」

「……あー……なんとなく、かなー……?」

 

「だって中身は小市民のオッサンだもん」とは言えず、曖昧な言葉でお茶を濁すと、シャールは「ふぅん?」と小首を傾げて、小さくちぎったパンを口にした。

 

しかし……シャールとパウロが一緒にメシを食う話なんてあったっけ?

パウロはいつもシャールにちょっかいを出しては冷たくあしらわれてたような……

 

そんなことを考えながらハンバーグを一口食べると、不意にシャールが俺に頭を下げてきた。

 

「改めてになりますが、昼間はありがとうございました。正直、貴方があんな風に言ってくれるとは思ってもいませんでした」

「んー……まぁそうだろねー……」

 

そうだ。原作ではジョウを気にかけるシャールの姿に苛立ったパウロが、八つ当たり気味にジョウを追い出すのだ。

パウロはずっとシャールを狙っていたからね。


だけど、今のパウロ()にとっては彼女なんて『異世界人にしか思えない十代』どころか、まんま『異世界人の十代』だし、何より彼女の末路まで俺は知ってしまっている。

 

彼女は、物語の後半辺りでジョウのビッチハーレムの一員に加わるのですよ。

 

パーティーの最古参でもある彼女は、この《輝く翼(ライト☆ウイング)》がズタボロになるまでプライドだけで居残る。

が、いよいよ《輝く翼(ライト☆ウイング)》が壊滅、という所で絶体絶命のピンチに陥り、そこをジョウに救われることによってそれはもうアッサリと堕ちるのだ。

 

「はじめてなので……優しくしてください……」

と言う彼女の初体験は『ジョウVSビッチハーレムの一員』という有り様で……「初体験から上級者やんけ」とか「大☆乱☆交!スマッシュシスターズ!」とか「草に草生えて草ァァァァwww」とか、それはもう盛大にイジられていたものだ。

 

その後はもう、クールビーティー的なキャラはどこへやら。

終始「ジョウくん……しゅき……」という量産型ビッチに成り下がるのである。

そんな女の子が誰を庇おうと、特段腹は立たんでしょ?

 

この物語で俺が「なかなかええやんけワレェ」と思えたのは、ジョウが根城にしている安宿の未亡人女将、『ハンナ=ルニエール(32歳)』くらいのもんだ。


あ、でもあの人も不自然なまでにジョウに優しくて、抱き締めたジョウの顔を自分の胸に埋めたりしてたっけ?

やっぱ追放しようかなー?ハメ太郎のヤロウ……

 

などと嫉妬の炎に身を焦がしながらフォークを噛んでいると、シャールは俺にふっと柔らかく微笑みかけてきた。

 

「私は貴方を誤解していたようですね。すみませんでした」

「いやー、誤解ではないと思うけど……別にいいよ、気にしてないから。ま、これで一件落着ってことで」

 

このコはジョウの前でしか笑わなかったはずなんだけどなー?

そんなことを考えながらパタパタと手を振る。

 

と、そこで俺は唐突に、自分の台詞に愕然となっていた。

一件は落着していない、と。むしろこれでは墜落だ、と。

 

俺は自己のフラストレーションを吐き出してしまったがために、とんでもない問題を生み出してしまっていたのだ!

 

「やっべっ!!!」

「ど、どうしたんですか?急に?」

 

思わずテーブルを叩いて立ち上がった俺に、シャールは似合わない、驚いた表情を見せる。

突然のことにメンバー達もざわついていたが、そんなこたぁどうでもいいんだよっ!

 

ジョウはこのパーティーを追放されたことによりソロでの活動を余儀なくされ、その結果として水の精霊と出会う。

そこからヤツは『ハメ太郎』へと進化していくわけなのだが……ヤツはその力でこの国の、果ては世界規模の危機を救いもするのだ。

 

『追放』という成り上がりへのトリガーを俺がブッ壊してしまったということは、ジョウはこのまま『ちょっと優秀な支援職』として落ち着く恐れがある。

そうなると世界は破滅。というか、それ以前にパウロ()は死ぬことになってしまうのだ。

原作で、パウロはジョウに何度も命を助けられるのだから。

 

それでもクソ野郎をやめられないパウロは、ツッコミの皆さんから「クズ過ぎて逆に清々しい」だの「パウロ!「ジョウくん、しゅごい!」って言えや!」だの散々罵倒されるのだが、自分がその立場(パウロ)ならナンボでも「すごい!」なり「しゅごい!」なり言うたるわっ!

 

まだ「これは夢」という希望は捨てていないのだが、いくら寝て起きても状況が変わらない以上、このまま死亡フラグを放置しておくわけにはいかない。

ジョウには原作通りに『ハメ太郎』へと進化してもらう必要がある。

 

だから、俺は対面に座るシャールの手をガッ!と両手で握った。

「あっ……!」と声を上げて、彼女はほんのりと赤くなる。

 

「シャールさん!ちょっとお願いがあるんですがっ!」

「さ、さん!?い、一体どうしたんですか!?」

「明日!ちょっと付き合ってもらいたいんですが!よろしいでしょうかっ!?」

 

そうして、俺はテーブルに打ちつけるように頭を下げた。

 

流石に『パウロ』としては異常な発言、行動の連発だろう。

だけど多分大丈夫。この世界のヤツら、ことごとくアホばかりだから。

それに、どうせ夢だし。

 

……夢……だといいなぁ……

 

そんな俺の願いは、当然のように叶うことはなかった……


❮読者の皆さまへ、大切なお願い❯


少しでも、

「面白かった!」

「続きが気になる!」

「このブタ野郎!」


と思っていただけましたら、ブックマークや評価を……


する前によく考えろぉぉぉぉぉっ!!!

これ、クソラノベだぞっ!?


それと、こんなクレクレがついてるヤツは大体ク〇ラノベじゃね?


書き手が好評価を要求すんな。評価される話を書け。

読み手がそれにほだされんな。それは作品に対する評価じゃねぇ。


感想を求めず、感想に対するレスもなく、ただptクレクレなんてよくそんな真似出来んな、って思いますね。

言いたいこと言えてちょっとスッキリ(照)


次回もptクレクレをイジりまーす。



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― 新着の感想 ―
[一言] >感想を求めず、感想に対するレスもなく、 >ただptクレクレなんてよくそんな真似出来んな、って思いますね。 最近読んでた作品だと、その上で感想欄は閉鎖。という素敵仕様でしたね。 それとはま…
[良い点] >ジョウはこのパーティーを追放されたことによりソロでの活動を余儀なくされ、その結果として水の精霊と出会う。 >そこからヤツは『ハメ太郎』へと進化していくわけなのだが……ヤツはその力でこの…
[良い点] ナーロッパだもの。中世にハンバーグがあっても良いじゃない! 実際に小麦粉と火が入るようになったのは一般的な「中世」の終わりから2世紀ほど後のようですね [気になる点] アホばかりの世界でア…
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