第12話 苦戦
どうも、ぽむむんです。
更新が遅くなってすみません。
勉強との両立、大変ですね。
「もしもしっ、緊急事態なの!」
「うわっと。夏稀さん、驚かさないで下さいよ。」
しかし、夏稀さんは逼迫したような声色で続けた。
「それどころじゃないの。清雅君の連絡が途絶えたわ。」
「え、どういう事ですか?」
「まだ、余り分からないけど、『通話している余裕が無い』とか言って切れちゃたのよ。それからずっと連絡が途絶えているわ。」
「じゃあ、敵に捕まったとか。そう言う事ですか?」
「ええ、最悪の場合そうよ。」
「少し、状況が悪いですね。」
「ともかく。制御室がある、中心部に向かってくれる?金剛さんとも合流してね。」
「分かりました。」
◇
「金剛さん。こっちに合流してくれますか?少し、状況が悪いくなりました。」
マイクをonにして、呼びかける。
「分かった。すぐに行く。」
こういう時に冷静で居られる金剛さんはすごいな。
「ありがとうございます。中心部付近で合流しましょう。」
◇
「そっちはどうでしたか?こっちはあまり敵がいなかったです。」
「ああ、こっちもだ。」
やはり敵は一か所に固まっているのか?それとも逃げたのか?
「状況は聞いてます?夏稀さんから。」
「いや、マイクはこっちに繋がっていないんだ。」
やべ、そうだった。夏稀さんから言われていたけど、忘れていた。
「あ、すみません。じゃあ、簡単に説明すると、前を先行していた柳さんの連絡が途絶えたそうです。その為、連絡が最後にあった制御室付近の中心部を捜索するらしいです。」
「柳は大丈夫なのか!」
「まだ、分からないです。多分、殺されてはいないと思います。」
根拠を持たない、ただの臆測だが一応言っておいた。
しかし、今思うと俺って感情が薄いな。胸中もさざ波すら立っていない。人が死んだかもしれないのに。
こういう自分は嫌いだ。戯言だけど。
「ああ、そうだな。諦めるのは早いか。」
「じゃあ、進みますか。ここから先はセキュリティシステムが生きているんで。」
「つまり、柳はここを通っていないのか。」
「それか、システムを壊す余裕が無かったか。」
「どっちにしろ、進むしか無いだろう。」
◇
「ここが制御室ですか。」
扉の前に立って、小声で問いかけた。
うん。と首をうなずかせて金剛さんは肯定する。
「じゃあ、行きますよ。」
拳銃のホルスターに手をかけながら扉を蹴破る。
しかし、その先には、、、
「誰も居ない?」
人影すら、見えなかった。
「誰も居ませんね。金剛さん。」
そう言うが、返事が一向に帰ってこない。不振に思って振り返ると、倒れている金剛さんが居た。
その瞬間、
ぞわりと背後から殺意がした。
動いたら殺されそうな。そんな感じがした。
しかし、
「あっぶねーな。おい。」
そう言いいながら、バックステップ加速で死の暫撃を避ける。
「活きの良いやつもいるじゃねーか。ひゃっはー。」
「そりゃ、こっちの台詞でもあるな。ハイテンション。」
お互いに対峙する。
「ドミニオン8幹部が1人。〈暴虐〉のグラゼル様だぜ。」
巨人のような体躯をした男が言った。
にしても、こいつ口が軽いな。さっきの言葉だけでこいつ並の強いやつがあと7人居ることが分かった。
「どうも、通りすがりの高校生です。」
一応、挨拶を返す。
「ひゃっひゃっひゃ。お前みたいな若造も嫌いじゃないぜ。」
どうやら、好印象のようだ。まぁ、こんな奴に好かれたくないけど。しかも最初、殺されかけたし。
「1つ忠告する。妹の場所を教えれば、殺しはしない。」
沸き上がる怒りを抑えて言った。
しかし、
「悪いが若造。俺はそんなもんで怯まねえぞっ。おらぁっ。」
返ってきたのは、ファルシオンのようなメイスのようなものの攻撃だった。
「大振りじゃ当たらねえよ。」
お返しとばかりに掌底打ちを食らわす。
「ぐはっ。良いなぁその目。お前の妹に似て強気だぜ。」
「おい、今何て言った。お前、結実をどうした。」
瞬一の言動に怒気が混じる。
「おっと、口が滑った。まぁ、俺様はそんなに知らないけどな。」
「痛い目会いたくなかったら、さっさと吐きやがれクソ野郎っ!」
「ガキが粋ってんじゃねえよ。」
その後も斬撃は降り注ぐが、あたりはしない。しかし、瞬一も攻めあぐねていた。
グラゼルがファルシオンメイスを大きく回す。
「だから、大振りは当たらねえんだy、」
グラゼルは瞬一に振り下ろす直前に前に出て、間合いを詰めた。
そのため、間合いを見誤った瞬一は、
「ヤバいっ、間に合わn、がはっ。」
バキッと鈍い音がして、おもいっきり壁に叩きつけられた。
「いってえな。グッ、、、、もう左腕が使い物にならねえか。」
瞬一の左腕はぷらんと垂れ下がっていて、見るからに骨折していた。
「まだ立っていられるとは、驚きだぜ。」
「体だけは丈夫なもんでね。」
「そうか、お前みたいな人材は惜しいがお別れだぜ。物事に終わりってもんは必ず付くんだよ。」
まだ、立ったままの瞬一に向かってファルシオンメイスを振るう。
あと、少しで死の暫撃が届くというところで瞬一が動いた。
超高速の加速によって、ファルシオンメイスの死の暫撃をくぐり抜けて、瞬一は大きく跳躍した。
「その攻撃はもう見切った。」
空中で構えて、そのまま、落下の運動エネルギーに身を委ねて、拳を振り切った。
「がっ。」
ゴリッと骨が擦れる音がして、グラゼルの首が折れた。
「お別れするのは、お前だよ。」
◇
「瞬一君。聞こえる?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。」
「そう、良かった。何かあったの。途中、連絡が無かったけど。」
「敵のボスと交戦しました。一応斃しましたけど、骨折しました。あと、柳さんと金剛さんが気絶しています。一応、2人とも命に別状はありません。」
「そんな事があったの。お疲れ様。あとは、処理班が片付けてくれるわ。」
「そうですか。今、戻ります。花梨にも、宜しく言っといて下さい。」
「ええ、分かったわ。」
通話を終えて、出口に向かって歩き出す。
ドミニオン8幹部、結実の行方、左腕の骨折、色々な面倒ごとが増えた。
長くなってしまった。
そう言えば、誰でも感想は書けるので、是非お願いいたします。
あと、最近「詠唱魔術師~詠唱が古くなったこの世界で無双します~」と言う小説も書き始めました。もし、良ければそちらの確認もしてみて下さい。




