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【休載中】最強高校生は平穏な生活を望む  作者: ぽむむん
第1章 始まり
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第1話 平穏

どうもこんにちは、ぽむむんです。中学生です。

小説は初めて書くので、感想や意見を頂けると大変嬉しいです。まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いいたします。

「ここが俺の通うところか。」


県立俊瑛(しゅんえい)高等学校。周りより少し偏差値の高い普通の公立校だ。改修工事が行われた1年棟だけが、異様な白さを放っていた。


「平穏に過ごせたら良いものだな。」


俺の呟きは桜の花弁と共に風にさらわれた。


瞬一にとって眠くなる入学式を終え、担任を待つ間に、少しだが会話が生まれていた。

多分自己紹介でもしているのだろうが、生憎と隣の女子が居ない。初日早々、不登校だろうか?


瞬一は何もする事が無かったので、窓の外を眺めている事にした。窓側の席なので、心地良い太陽の陽気が注ぐように降っていた。


しばらくして、担任が入って来た。


「1年3組担任、龍崎 祥弘(りゅうざきよしひろ)だ。1年の物理・科学を担当する。1年間よろしく頼む。」


見た感じ、30代前半で眼鏡を掛けている。髪がボサボサであまり教師っぽくない人だった。

まぁ、最近の先生はこんな感じだろう。ゆとり教育世代の奴らは精神病になりやすい、しかも自我(エゴ)が強いから、無駄に自分の価値観を押し付けてくるし。


瞬一は、忌々しそうに教室の窓の外を睨んだ。依然として陽気は暖かく感じられたが、教室内の雰囲気は変わりつつあった。


「それじゃあ早速だが、軽く自己紹介してくれ。」


そう言うと先生は、意味ありげに瞬一の方を見て、


「じゃあお前から。」


と言った。

先生の口元は、口角がつり上がっていて、その様子が瞬一には不気味に思えた。


「なぜ、俺なのでしょうか?龍崎先生。」

「さあ、何となく。」


先生は、さも面白そうにそう言った。

俺からすれば、超面白くないんだが。

面倒くさくなったので、自己紹介をしておく。


「えー天河 瞬一(あまがわしゅんいち)です。好きな食べ物は、まぁ甘いもの全般です。これからよろしくお願いします。」


パチパチとまばらな拍手が起こる。はい、そうですよね、面白くないもんね。

ま、目立たないように、ノーマルな感じでやったからそんな反応だと分かってたけど。


「はい、ありがとう。次は、じゃあそっちから。」


先生が指名した割には、簡素な返事で終わる。

瞬一は、「適当に生徒を指す先生はどうなんだ。」と思ったが口にしなかった。いちいち面倒なことに首を突っ込まない方が良いと、彼の中では感じていたからだ。

しかし、

次々と自己紹介が終わり、クラスメート達が会話している中、まだこっちを見ている先生が気に食わなかった。


自己紹介や学活が終わり、特にすることも無かったので、瞬一は帰路に着いた。


◇ 翌日

「おはよう、瞬一君。」


瞬一が登校して席に着くと、頭上から声が降りかかる。顔を上げると、前の席の男子が挨拶をしてきた事が分かった。

確かこいつは、、、


佐々木 颯太(ささき そうた)だよ。よろしくね。」


ああ、そうだった。確かまだ入学したばっかなのに、イケメンだと女子達に騒がれていたな。

で、何の用だ?もしかして入学早々に目を付けられた?


「ごめん佐々木君。名前覚えるの苦手で。こちらこそよろしく。」


軽ーい感じで返して終わりですかね。てか、終わって。目立つ、超目立つ。

確かに、颯太の整った容姿は女子の注目を集める。しかも、男子からの羨望(せんぼう)の視線も颯太に突き刺さるように集まる。


「いやいや、全然大丈夫だよ。あと、名前で呼んでくれた方が良いかな。瞬一君ともっと仲良くなりたいし。」


まぶしい笑顔と共にそう言われたら、誰もNoとは言えないだろう。だが、周囲から突き刺さる視線が痛い。登校してきた時には、2、3人だったのに今はもう20人近くいる。その中の女子達に鋭い視線いや()()を向けられるのは、かなり痛い。


「分かった、颯太君。けど、本当に良いのか?名前なんかで呼んで。」

「?全然かまわないけど。瞬一君は面白い人だね。」


いやいや、全然陰キャで準ボッチ症候群の俺だぞ。

確かに、瞬一の容姿はお世辞にも格好いいとは言えなかった。

瞬一の黒すぎて、光の反射で逆に白く見える髪だって整ってなかったし、似合っていない丸眼鏡を掛けていた。


多分、颯太は瞬一とも仲良くしようと、善意で声をかけたのだろう。しかし、彼の行為は裏目に出ていた。

まぁ、俺の席から去ったので死線も止まったので良かったが。


「よう瞬一、朝から大変だな。」


軽い感じで声かけて来たのは、松村 亮太(まつむら りょうた)だ。昨日ラノベについて語り合った、瞬一の高校友達第1号。


「ああ、本当に大変だったぞ。お陰で、俺の精神ライフがあと一割だ。」


心臓が苦しいと言わんばかりに、胸をかきむしるまねをする。

その格好と表情が面白かったらしく、亮太はお腹を抱えて笑っていた。


「まぁ俺ラノベ貸してやるから、元気出せって。ほれ、新刊だぞ。」


最近流行りの異世界転生系のラノベを差し出す亮太。瞬一も、よくアニメやマンガ、ラノベを見たり、読んだりして、2次元をこよなく愛する部類に入る。

また、ボカロなども聞いていて、亮太との趣味にマッチしたのだった。


「お、サンキュー。これ読みたかったやつだ。あ、じゃあ代わりにこれ貸すよ。」


瞬一は鞄から、魔王が主人公の異世界系物語のラノベを取り出して、亮太に渡す。


「俺、これはアニメで見たぞ。」


しかし、瞬一は返そうとする亮太を止めて、口を開く。


「これって、アニメと原作で全然違うんよ。まぁ、アニメの方のストーリーも良いんだけど、原作の方が作者の伝えたい部分が、感情丸出しに書かれてて良いんだよ。」


何やら熱く語り出す瞬一。

その熱気に当てられて亮太も、


「何かそれ聞いたら読みたくなってきた!貸してくんね。」


目を輝かせて言う亮太。


「ああ、良いぞ。後で感想を聞かせてくれ。」


こんな平穏な日常が続くと思っていた。

とある人物が来るまでは。


展開が遅くてすみません(´・ω・`)あと、とある人物は悪い人では、ありませんよ。

「面白い!」や「続きが気になる!」って思った方は、感想を「あんまりだなぁ」や「つまんねぇな」と思った方は、意見やアドバイスを、もし良ければ書いて下さい。読者様の応援が力になります。ぜひよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] めっちゃ面白いと思います。 小説になったら売れると思います。 [気になる点] 名前面白いですね
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