タバコ
変わらない想いなんてない。
不変的にそれは思う。
キミが好きだとか、
ボクを好きになってほしいとか、
過ぎてしまえば夢だから。
映らない現実がほしい。
ほのかに香るキミとか、
横切るボクの気持ちとか、
愛してる。
愛してた。
その現実だけは移っていく。
覚めて冷えた想いは、
ただなんとなく、
あの空と欠けていく月を、
オレンジ色の雲を思い出させた。
タバコを消すように、
記憶も消せたらいいのに。
言わなければよかった。
告げなければよかった。
そばにいたいなんて、
キミは何を感じたんだろう?
ボクは何を残したのだろう?
愛してた。
愛してる。
ただ、キミは、
ただ、ボクは、
消えていく煙のように、
この思いは、
この愛情は、
空までは届かない。