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運命の出会い


わぁ、獣人がいっぱいいますね。それと、めちゃくちゃ広い。


そりゃグリーンラインで一番の商業エリアにして、最高のギルドだからな。しかも三階建てで、階層ごとにエリアが分けられてるし、色々便利。信頼も厚いことから報酬額が高い依頼が多い。

とにかくいいことだらけだな。


すごいですね!

あの、三階にある本屋さんに行ってもいいですか?


ああ!もちろん!

俺はその隣の鍛冶専門店に行く。

本はちと苦手でな。

暇を潰してるから、終わったら声を掛けてくれ。

つかお前、お金持ってるのか?


了解です。

少ないですが一応持ってます


そうか!ならまた後でな!


----三階本屋----


日本の本屋さんと変わらないな。

私の探しているものがあればいいけど……

んと、ここら辺かな?……あった。


黒羽が探していたのは魔法に関する本だった。


二千八百円。やっぱり物価は分からない……

でも、買おう。役に立つことは間違いない。




さてと、ガンテツさんのところに行こう。


----鍛冶専門店----


この店で素材を買ってそのまま武具を造ってもらったり、修繕してくれたりする店。もちろん、それらは別料金。普通の専門店なら鍛冶に必要な素材を買う場所だけなのでここまでしてくれるのは

グリーンラインでここのみ



炭素鋼じゃねえか、しかも加工しやすいサイズ!

おい、これくれ!


へい!まいど!


いやぁいい買い物したな。

これがあれば面白いものが造れそうだ。

(このサイズだと……仮面とかか?)


ガンテツさん、お待たせしました。


おう。お前もいい買い物できたか?


はい!ガンテツさんも何か買えたみたいですね。


まあな。さて、次はどうする?

何か見たいとこはあるか?


うーん、武具屋とか見てみたいです。


よし、行くか!


----ギルド二階 武具屋----


うわぁ、いつものことだが、人が多いな。


いっぱいいますね。


まあな、品揃えもグリーンラインじゃ一番だからな。見に来るやつも多いってわけだ。品質もいいし、壊れにくい。


いいことだらけですね!


ちょっくらみてまわるか。


はい!


今日もいいもの揃ってやがるな。

何か気になる武器はあるか?


どれも見慣れないものなんですけど、特に気になるのは、銃器ですかね。あんなものが堂々と売られてるのが驚きです。


そうか、でも銃器は所持するのが面倒でな。

資格や、ギルドでの貢献土、過去の犯罪履歴など徹底的に調べられた結果、承認されるかどうか決まるんだ。ついでに言うと剣やら槍なども一般的なものならすぐ手に入るが、鍛冶師などに加工してもらうには銃器と同様に審査があるんだ。

加工してもらわないとすぐ武器が駄目になったりするから、この審査は大事だな。この制度は初心者がなりふり構わず武力行使するのを事前に止めるためのものでもある。

資格者にはギルドに所属したとき、手に刻印される紋章の色で判別出来るようになってる。一度資格が取れれば楽に通れる。もちろん、犯罪やらに手を染めれば逮捕時に紋章の色が通常色に戻され、最悪ギルドの紋章は剥奪される仕組みになってるんだ。長い説明だったが分かったか?


はい!拳銃についての取り扱いはとにかく厳しくて、武器は一般的なものは使えるけど、すぐに駄目になってしまうから、加工が必要になり、資格を取らなければいけないという感じですね。


おうよ!飲み込み早いな。

ちなみに銃器が厳しいのは軽めの拳銃だけじゃなく、ロケットランチャーやらショットガン、マシンガンなど人が簡単に死んじまうような武器まで所持できるようになるから余計に厳しいんだ。

まあ普通の拳銃でも充分危ないけどな。


なるほど、確かにそうですね。勉強になりました!


武器のことに関しては何でも聞いてくれ!

もちろん、防具もな!


はい!お願いしますね。


,うーん,これも違う、あれも違う。

俺に合う武器は何かないのか……もっと俺の魂に響くような。それでいて、正確さがあって、壊れにくい!みたいな……


武器のショーケースの前でなにやら不審な行動をする声の低めな青年がいた。


またあんたか!お前さん、加工資格があるんだし

ベースの武器にそんなこだわらなくても……


どうも店長。

前に見たんだ……このグリーンラインの地で凄腕の鍛冶師が加工していた武器を……俺もあんな武器を造ってもらいたいって、そのために資格も取って、新しく武器も買い、その人に加工してもらおうとした。でもその時にはあの鍛冶師はいなくなっていた。仕方なく別の鍛冶師に造ってもらったがその武器にはあの人が造るような魅力がなかった。だからせめて、ベースになる武器を良くして、魅力ある武器にしようと考えた。その結果まだ見つからない!くそぉ!!


その話何度も聞いたぞ!あんた毎日来てるから、

聞き飽きたぞ。


あっすまない。つい、熱が入ってしまった。

今日も駄目かぁ。おやっさんまた明日来るよ。


入荷日は明後日だ。明日来ても変わらんぞ!


そうか、では明後日来るとする。

それじゃまた!


へいよ!


おい、あんた話は聞いたぞ。嫌でなければ武器の加工は俺がやってやるぞ。


ん?あんたどこかで……


俺はガンテツ。一応聞くがその話の鍛冶師って、もしかして俺のことか?


ガンテツ?……ん?ガンテツ。ガンテツ。

ガン、テツ!?やっぱりそうだ!!

あなたはあの鍛冶師!!ガンテツさんだ!!


おうよ!やっぱりそうか!


ガンテツさんはこの町でも出張してたんですね。


実はここが俺の地元なんだ。


そうなんですね!


んですまんな青年。お前が資格を取った頃に丁度俺が出張に行っちまった時期と被っちまったみたいでよ。


いえいえ、大丈夫です。俺はジークリードっていいます。長いのでジークで。

それよりも今ここで会えたのは運命の出会いですよ!!

あの、忙しくなければですが俺の武器を造ってくれませんか?


おうよ!待たせちまった分、代金はまけとくぜ!

でもベースの武器はあるのか?あんたさがしてたみたいだし。


それはもちろん、あなた以外の人に造ってもらうならもっと違うのをって探していただけで、あるにはあるんですよ。


そうか!なら話は早いな。早速取り掛かろう。

って言いたいところだが……


私は大丈夫ですよ!観光はまたすればいいので気にしないでください。


すいません!!なんか邪魔しちゃったみたいで。


いえいえ、大丈夫ですよ!


そうか!それじゃ俺の工房に向かうとするか。


あっ、その前に武器取ってきます!!


おう。その前に飯買っておくか。


はい。


----ガンテツ工房----


久しぶりだな!まずは軽く掃除しないとな……

少し片付けるから二人とも外で待ってな!


手伝いますよ!

手伝います!!



それじゃ後から手伝ってもらうぜ。とにかく外で待っててくれ。




あの、改めて自己紹介を!

俺はジークリードと申します。

よろしくお願いします!


こちらこそ!私は黒羽です。よろしくお願いします。えっと、一応転生者です。


そうなんですか?でも確かにエルフはこんな人が多いとこに来ないですからね。(でも転生は呼んだ人が種族、能力を選べず、心境によって決まるんだよな、エルフ……だったら俺と喋ってるのって苦痛だったりする!?)


ん?どうしました?


いや、なんか!すいましぇーん!!


えぇ、しかも噛んでますし。何で謝ってるんですか?


いいえ、何でもないです!!

すいません!取り乱しました!

とにかくよろしく!黒羽。


は、はい(変な心配かけたかな……)


(余計なこと考えてしまった!……)


おーい!二人とも。ちと手伝っておくれ。


了解です。

はい!。


二人にやってもらうのは、この雑巾で乾拭きと、

箒で少し掃いてくれればいい。頼んだ!


----二十分後----


キレイに片付きましたね。


完璧です!


おお!こりゃ見事だな!

二人ともありがとう!


ホコリまみれの工房は一気にキレイになり、道具などもしっかり掃除された。


さて、ここからは俺の仕事だな!ほれ、あんたの

武器見せてみな。


はい!これです。


頑丈そうな大きいケースの中にさらに、布で包まれていた。布を退かすとそこには、太すぎず、細すぎずの長い剣だった。



これぁ、立派なもんだな!よし、俺に任せな!

完成まで三日四日はかかるぞ、大丈夫か?


もちろんです。お願いします!!


楽しみですね!


はい!!


んじゃ飯食って、一休みだな!



----十五分後----


ごちそうさまでした!


ふぅ食ったぁ!


お腹いっぱいです。


ふわぁ!眠くなってきた……って!俺今から依頼だった!!すいません!!

俺はそろそろ失礼します!今日は本当にありがとうございます!あの、武器お願いします!


まかせろ!ジーク。

暇だったらここに来てくれよ!

あそうだ!携帯番号を教えてくれ。そうすりゃ出来上がり次第すぐ連絡できるからよ。


はい!!もちろんです。


(携帯あるんだ……)


黒羽!また!

では失礼します。


あ、はい!また!


さてと、黒羽、おまえさんを城に送って俺は作業に取り掛かろうと思うが、それでいいか?


はい!!問題ないですよ。



----城内部にて----


じゃあな!黒羽。

お前さんも暇だったら見に来てくれ!

ってまた飯の時会えるか!


え?あ、はい!!また今度!色々ありがとうございました。頑張ってくださいね。


ガンテツさんどうもねぇ。


はい、では失礼します。


黒羽どうだったぁ?


楽しかったですよ!ギルドがとにかく広くて、お店もいっぱいでビックリしました。


ならよかったわぁ。それじゃ夕食まで私の部屋でゆっくりしなさいな。こっちよぉ。


はい!




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