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出発準備と鍛冶師


(黒羽~どこか行くのかしらぁ?)


あ、はい!服や鞄を揃えに行こうかなと思いまして。


(それなら、宿屋を出て右に行くと商人エリアが

あるわぁそこで揃えに行きなさいな。それと、鞄系統はこっちで用意させてもらうわぁ。 私は一旦離れるからまたあとでねぇ)



(はい!ありがとうございます!

行ってみますね。)



(こうしてみるとこの町の人たち、いろんな種族がいるとはいえ、服がなんだか馴染み深い。)



わぁすごい……



黒羽の目の前に写るのは、現代にあったようなデザインの服や靴が取り揃えてある


いらぁっしゃーい!!珍しいわねぇエルフが来るなんてぇ!気に入るかわからないけど、

まあ、好きに見てってよ!



あ、はい!(エルフって基本的に人と関わらないのかな……だとしたらどうやって生活してるんだろう?……)


合計一万ジャスト。(宿屋より高い……)

値段的にもこれがベストかな?


白オフショルダーの服と青いスキニーのパンツ。

大人っぽい服装にコーディネートした。



これでお願いします。



おやぁ?気に入ったものはあったかね?


はい!とても素敵な物がありました。



そいつはよかったぁ!まいどあり!!

また来てくれよ!



(残り一万三千四百円か。多いのか少ないのかもわからないけど……)


(金銭については問題ないわよぉ。それは後で説明するからぁ。)



そうなんですか?わかりました。




----宿屋の部屋へと戻り、

早速着替えてみる。



うん、こんな感じかな。丁度いい時間だし食堂に行ってみよう。



そこには、今日行ったギルドみたいな光景。

みんな幸せそうな顔をして騒ぎ、食事をしている。


あら!来てくれたのねこっちにお座り!

メニュー表に載ってる好きなもの頼みな!


あ、はい!

え?そこですか?


あーそうか!すまないねぇ!忘れてた。

エルフは他種族との接触は苦手だったわね。


ああいえ、お気遣いなく。大丈夫ですよ!


そうかい?


でも……(あの席の人少し恐い……)


そこのオシャレなエルフさんよ、ここどうぞ!


はいぃ!!(びっくりしたぁ……)


驚かせちまったか。すまねぇな。


いえいえ。大丈夫です!失礼します。


俺はガンテツ。ドワーフの鍛冶師だ、よろしく。


私は黒羽です。(名字は名乗らなくてもよさそうかな?)


さて、お前さんは何食うんだ?ここの飯はうまいから何頼んでもいけるぞ!


そうなんですね!それじゃあ……


うーんと、



(どれにしよう……食べ物も知ってるものばかりが

載ってる。)

うーんと、これにします!

カレーライスでお願いします!



はいよ!ちょっと待っててね!



へーエルフってカレー食べるんだな!

なんか意外だな!


そ、そうですかね?エルフってどんなイメージなんですか?


まあ、エルフといえば他種族拒絶とかだな。

特に、人間相手はひどく嫌う傾向にあるとことか。

あとは、森の奥で独自の生活スタイルで生き抜くのが基本っつーか、

なかには気に食わねぇやつも多少いるが、

神秘的存在って感じだな。こんな感じだろ?


あ、えと、あの、人間がいるのですか?


ん?なんだ、あんた人間知らずかよ。

若いエルフってとこか?そりゃ人間はいるさ。


そうなんですね。はじめて知りました。


ほんとに人間知らずかよ……


はいよ!カレーだ!熱いから気を付けなさいね!


あ、はいありがとうございます!

(助かったぁ……知りもしないで適当なこと言えないし……)


いただきます。


……っ!!



美味しい!(この不思議な世界に来て初めてのご飯。)



どうだうまいだろ!まあ俺がつくったわけじゃねえけどよぉ!がはははっ!!


ふふっ、そうですね!ガンテツさんはお酒だけですか?


まあな、俺の食は酒が主軸だからな!


そうなんですね!飲みすぎは注意ですよ?


わかってるよ!気遣いどうも!

ところであんた、何でこんな他種族まみれのとこへわざわざ来たんだ?


えーと、私はなんと言うか、転生って……わかりますかね?


ああ!あんた転生者か?そういや、この近くにポータルがあったな。


ポータル?

あ、はいそうです。


転生者がこの世界に来るときの場所の事だ。

まあ、正確な位置は決まってないけどよ。


なるほど。



エルフが人里に来ることは基本ないからな。

あんたが転生者でエルフの姿ってことは、人間関係にトラブルってとこか……

転生は死んだときの心境でこの世界で行使する能力、種族が決まるからな。


(転生者……気にしてなかったけど、私以外にもいるってことかな?……)


はい。そうですね……


まあ、悪いことじゃねえんだし気にすることはないと思うけどな。俺はこの世界で生まれ育ったから転生者の気持ちなんて分からねえけどよ。

切り替えて生きてみようぜ。


あ、はい……そうですよね。


あ、悪りぃ!余計なこと言ったな……



いえ、死んだことにかわりはないので……



すまん!

お詫びに武器か何か造ってやるから許してくれ!



えぇ、武器ですか?使い方なんてわかりませんし、そこまでしなくてもいいですよ!!


そうかぁ……そうだ、

あんたこれから召喚主に会いに行くんだろ?


知ってるんですね。明日迎えが来るみたいです。

その召喚主って一体何者なんですか?


昔からの付き合いでな、転生について聞いたことがあって知ってるんだ。

召喚主に関しては

なんていうんだ……その、とにかくクセが強い。悪い人じゃねえけどよ。


確かにクセは強いかもしれないですね。


俺も近々、ここを出発しようと考えているんだけどよ、どうにか俺も一緒に連れてってくれねーかな?


えと、……(あの、もしもし!)



(はいはーい聞こえてますよぉ。

大丈夫よぉ迎えには私が連絡しておくわねぇ)


(了解です)


はい、一緒に行きましょう。出発時刻は朝の八時

だそうです。


はいよ!ありがとさん!!それなら早く準備しないとな。また明日な!おやすみ!



はい!おやすみなさい。







「ごちそうさまでした!」




はいよ!お口にあったかい?


はい!とても美味しかったです。


朝ごはんもやってるからよかったら食べに来な!


はい!

それじゃあ、私は部屋に戻りますね。

おやすみなさい。



おやすみなさい!



部屋に戻るとすぐさま消灯し、ふかふかのベットに横たわる。


今日は色々あったな……流石に疲れたよ……

明日はどうなるんだろう……



疲れきった黒羽はすぐさま眠りにつく。


時刻は午後七時半過ぎのことだった。







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