戦術・武器の世界
短いですがどうぞ。
「その前にお前さんに教えてやることがある」
老人はそういった。
「何ですか?」
「見ない服装だなといったが、実はわしは知っていたのだ。」
俺は当然のように答えた。
「なぜ知っていたのですか?」
「実はわしも他の世界から来たのだ」
「え…」
「そしてお前の服装をわしは知っていた…つまり同じ世界から来たのだろう。」
俺は衝撃だった…が、すぐに冷静になって聞きたいことを一つ聞いた。
「他の世界から来たのはあなただけですか?」
「それはわしにもわからん。お前さんが初めてわしの他に見た転生者だ」
すると老人だけではない可能性もあることなんだと悟った。
でも…
「あなたが転移者でよかったです。説明が手っ取り早くなりそうなので。」
「まるで動揺してないな。まあその方がお前さんも楽じゃろう。よし!この世界を教えてやろう。」
俺は初めてあった人が転生者の人でよかったと思いながら、話を聞いた。
「この世界は、戦術世界と呼ばれる。
この世界では、元の世界と違って武器が多く存在する世界じゃ。
武器といってもファンタジーの世界に現れるような、剣、槍、弓、斧などの武器が多く存在する。」
俺は、武器について語られているとき、不安もあったが、わくわくの方が強かった
「この世界では、モンスターや要塞、ダンジョンなどとゲームのような生物、施設が存在する。
このようなモンスターを討伐したり、要塞、ダンジョンを攻略するのがさっき言ったような武器などを 所持している、戦士と呼ばれるものだ。
ちなみに戦士にはA級~C級、そしてS級とS+a級などが存在する」
俺の興奮度は高まっていた。
「もちろん安全に生きるための鍛冶屋や売人も存在する。
わしは説明が下手だからこれぐらいしかできない。」
「いや、十分です。ありがとうございます!」
「わしは身のためにお前さんには、安全に暮らしてほしいのだが…」
老人のやさしさが見えたが、俺の答えは一つだった。
「気遣いはうれしいのですが、自分は戦士として生きます。
異世界らしく生きたいんで。」
「そうか…お前さんならそんなことを言うと思ったが。
まあ、頑張りたまえ。もう少し行けば街がある。
少ししかないが、このギルを上げよう。
その服装は変に思われるから、服は買っておいた方がいいぞ。」
おそらくギルはゲーム用語的にお金のことだろう。
「何から何までありがとうございます!
名乗るの遅れましたが、俺、村雨柴柏といいます。」
「わしは、ギムレットじゃ。この世界に来て名前を変えたから、このような名になった。
最後に言っておくことがあるが、異世界は無数にある。
お前さんが役目を果たしたりしたときにはまた転生するかもな。
それでも恐れないで進め!」
「はい!」
興奮に満ち溢れた俺は答えた。
そして老人…いや、ギムレットさんと別れた。
「歩くか」
俺は街へと進んでいった…