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彼氏が神様で私はハムスター!?

作者: みるるん


「ミキィィィィ!!!!!可愛い!!

君は何故こんなにも愛らしいのか!」


私を両手に乗せてキスを繰り返すのは

先ほどガチ喧嘩していた彼氏の蓮だ。


人間レベルではないその整った顔が私に近づいてきて、俊敏な動きを見せるキスや頬ずり等あまあま攻撃をしてくるのだ。



蓮のいつも通りの過激な求愛行為に

私は遠い目をしながら、

自分の身体を見下ろした。




事の始まりは私のプリンだ。


そう…蓮が私が冷蔵庫の奥に隠していた地下デパの超超超激激人気プリンを私がお風呂に入っている間にのほほんと食べていたのだ!!!キィィィィィィィ!!!!


「ちょっと蓮!!何で食べてるのおぉ!」


「ん?ミキ?どしたの?バカ可愛いね。」


ムキイィィィィィ!!!!

そんな、口説き言葉は通用するかぁぁ!

キレた私は蓮の185センチある無駄にどでかい身体に156センチの小さな私(…平均身長よ!)が突撃したが、蓮はミキが抱きついてくれた〜(はぁと)とダメージ0!!


「あああぁ蓮!それ私のプリィィン!」


「え?これ?ごめんね食べちゃった。

あぁ本当にミキ可愛い、

プリンはまた買ってくるから許して?」


きゅるーんきらきらりーん!

ど迫力のイケメンの攻撃に、

ミキは5000ダメージ!


ぐぬぬぬぬ…!

気がつけばまた寝室に押し込まれそうに

なっている!!!


その手は通用すると思うかぁぁぁぁ!!

(⚠︎面食いなので基本通用します。)


いつもながらの攻撃に歯を食いしばりながら耐えていると、外では無表情魔王で有名の彼氏が子犬の様な眼差しで告げた言葉に静かに怒りが最高点に達した。


「ミキ〜ごめんってば〜。

俺が悪かったね。

怒ってるミキも可愛いね。」



目線を下に向けた私の顔を覗き込もうとする蓮から目を逸らした状態で後々大変な出来事となる一言を私は言ってしまった。


「もう蓮なんか知らなぃ!!

どうせ私なんか面倒な女だよ!!

都合の良い女と付き合っとけ!

別れてやる! さようなら!」



アリサちゃん家に逃げ込んでやるうう!


蓮に向かってぶちかまし、ダッシュで玄関にバスローブ姿のまま駆け込もうとした途端、蓮に腕を掴まれた。


「何よ!はなしッ…て……え?」


勢いよく蓮の方を向いたんだけど…、

うん…何というか…神々しかった。



えええええぇぇぇぇ!??

ぴぃぃぃぃぃっ!!?

蓮が神格化してました…。


「れ、れ、れ、蓮サマァァ!?」


「ミキ…。」


神々しく輝いた蓮は無表情でした。


「ミキは俺の物だ。

離れる事は一生許さない。」



蓮に繋がれた腕が蓮の手と共に

冷ややかな冷気をまとわせかながら

光り輝いてきた。


あー。たしゅけて〜。

蓮の妹のアリサちゃーん!!!

あなたのお兄様が、

何か良からむ事をしていますよー!!



そんなこんなで現実逃避していると、

私たちを包む光が最高点まで

輝いた。


ぅぅーん…蓮さーん?だめだキレてる。

私を天使の様に扱っていた蓮が、

私にひどい事をするとは思えないけど…


「ミキ…嫌いにならないで…」


心なしか段々目線が下がっている気が…

「蓮!!とにかく…話し合ぉぉぉ!!」




あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

蓮が買った高価な家具がぁぁぁ!!






…。






…!!!?!!?






…。。






…。。。



眼が覚めると、うちの寝室では無かった。


どこだここ?わぁ〜真っ白〜。

一面柔らかなシーツだー。

天井の模様すご〜い!

まるでファンタジーな家だー。


現実逃避も程々に、

きょろきょろ周りを見渡していると、

どでかい山があった。


よーし!登るぞー!!!!

んしょ、んしょ!んしょ?

あれ?手が、手が?

あっれー?気のせいかなぁー(*´꒳`*)


あーもーだめだ。

絶対あれだ。夢だこりゃ。


ガチャッ


「あぁ、ミキおはよう!

今日も変わらず可愛いね!

ミキが変な事言うからハムスターに

しちゃった♡」


私をふわりと持ち上げ、

キスや頬ずりを繰り返している

やけにニコニコしてるイケメンに

私は思いっきり叫ぶ。


「蓮のバカァァァ!!

とりあえず 説明しなさーい!!」





現在私は蓮にお説教中である。

因みに蓮の手の上。

蓮はなぜーか凄く嬉しそう。

可愛いなこんちくしょうめ。


「だって、ミキが別れてーって…」


「もうっ!結婚式1週間前で別れる奴は

いないでしょーが!」


ぎくっと目を泳がせる蓮。


「ミキが…離れようとするから…。」


「もうっ!仕方がないわね!」


私は勢いよく蓮に向かってジャンプする。

それに慌てた蓮が、

私に向かって光を向けた。




あら?身体が元に戻ってる。

現在、真っ赤に染まった蓮を

床ドンした状態だが、

なぜか、私は余裕がある。





「ねぇ…蓮?貴方って人では無いのね。

私の秘密は蓮は知っている癖に、

貴方は教えてくれなかったのはなぜ?


ふふっ私達、結婚するのよ?

夫婦に隠し事って無し…よね?


帰ったらお仕置きしなきゃね。

可愛いダーリン♡」




「ミ、ミキィィィィ!!」





がばぁっと抱きついてくる蓮を

優しく受け止める。








やっぱり、夫婦は隠し事なしでしょ?

蓮が話してくれたら、

蓮が知らない私の秘密を話すからね。







新年迎える前にどうしても書きたかったストーリーです。

蓮:ミキに神様という事は隠している

ミキ溺愛。一目惚れ。大好き。

ミキ以外虫けらの様に思っているが唯一のライバルは妹のアリサ。


ミキ:蓮曰く天使。激かわ。蓮の求愛にいつも困った反応を度々しているが、果たして蓮だけが執着している訳ではないかも?秘密持ち。




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