間違い探し
「あッ、髪型が違うッ」
右の絵の母親の髪の先が、クルンとカールしていた。
よくあるパターンだ。
「子供の服の模様がチェックになってる~」
これもよくあるパターンだ。
「最後は~」
一つタメを作った。
「ここ~」
右の絵の窓を指差した。
左は直角の四角だが、右は角に丸みがあった。
これも間違い探しによるあるパターンだ。
二つの絵の異なる部分を探す問題は、雑誌などの懸賞によく使われる。
次は難しい問題。
1年近く間違いが見つけられなかった問題だ。
右の写真。
掘り下げられ、クレーン車、トラックなどが写っている。
鉄の柱が並べらている。
地下施設を建設している写真だ。
トラックが小さい、かなり大きな施設のようである。
左の写真が野原だ。
ただの野原だ。
いや、違う。
数十億円かかった野原である。
盛り土、完了と書き添えられていた。
まったく違う写真じゃないか?
そうだ。
でも、確かに間違いがある。
今なら、一瞬で間違いがあるが・・・
盛り土の意味が分かっていなかったのだろう。
土壌処理をした土地の上に、安心、安全を考え、4.5Mの盛り土をした。
にも関わらず、掘り返り、地下施設を作ってしまった。
意味ないじゃん~
本来なら、写真を見ただけで間違いが分かるはずなのに・・・
新豊洲市場の建設にはどこかの思惑があるのだろうか。
名探偵藤崎誠は推理した。
それを探るヒントがある。
掘り返された土だ。
処分する費用を東京都に請求し、
しかし、実はその土はどこかに売られているだろう。
それを指示し、利益を得ている人物がいるはずだと。