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第一章 遭遇 ⑦

蒸し暑い8月の昼下がり。その暑さのせいか、道には誰もいない。

 俺を除いて。

 「ハァ…ハァ…」

 二分ほど全力疾走したのち、俺は立ち止まった。

 「ハァ…な、なん、でっ……俺、…がぁ…じ、ぶん、の…家から…」

 そこで、空を仰いだ。

 「逃げなきゃいけないんだよチクショウ!!」


 「ありー?金剛じゃね?どったの?暑さで頭イカレタかぁ?」


 聞き慣れた声がした。

 (……あ)

 振り向くと、坊主頭に短パンTシャツ。平均よりも少し高い背丈。まさに『夏休み楽しんでる人』の風貌。

 彼の名は、

 「近藤……」

 「太一たいちでいーぜ、って毎回言ってるじゃん」

 そう言うと太一はニカッと笑う。

 近藤太一。俺のクラスメート。要は、友達である。

 「金剛」と「近藤」なので、席が連なっている事もあり、クラスでもかなり、仲が良い方だ。

 「何やってたんだよ、汗びっしょりじゃんかよ」

 太一が首を傾げながら質問してくる。

 「ああ…。家の天井に張り付いていた家庭科スキルがゼロの自称錬金術師の少女から逃げて来たんだよ」

 「……………………へぇ」

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