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序章 熱帯夜

 とある熱帯夜。ちょうど日付が変わる頃。そこにその人物はいた。

 

 ギラリ。

 その人物が右手に持っている刀が月の光を浴びて鈍い光沢を放っている。見事な、美しい刀だ。

 銃刀法が厳しいこの世の中、ここまで美しい刀は滅多にお目にかかることは無いだろう。

 しかし、切っ先は赤色、否、紫色に染まっていた。

 その人物は刀を一振りして、刀についた紫色の……つまりは、血を払った。

 「…さて、と」

 その人物は深く深呼吸をして、刀を『消した』。

 「ぼちぼち行くとしましょうか。『心臓』の所へ」

 その人物はゆっくりと歩き出した。

 背後にそびえ立っている、己が作った屍の山を振り向きもせずに。


 暑い暑い、熱帯夜の出来事だった。

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