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成果 2

俺がギルマスに稽古をつけてもらい始めてひと月が経った。

手も足も出なかったが今では10本に4本は取れるようになった。


今日で稽古も最終日を迎えた。


「ギルマスをひと月も付き合わせて悪かったな。」

「気にすんな、お前さんの気持ちは痛いほどわかる。」

「ありがてえ、そんじゃ今日も頼むぜ!」

「あぁ、任せろ!」


二人の打ち合いが始まる。


レオが先手、横薙ぎ一閃!

涼しい顔で受け流し反撃の突きを放つローガン。


間一髪避けると、互いに睨み合う。

二人同時に駆け出し、鍔迫り合いの状態になる。


「よくもここまで成長したもんだなぁ!レオ!!」

「ありがとよ!だが負けねえ!!


膠着状態のまま打ち合いが続く。そんな中…


「!! そこだァ!!」

ローガンが見せた一瞬の隙、今のレオだからこそ付くことができた隙。

レオの剣がローガンの首元で止まる。


「やるな、俺の完敗だ。」

「本当にありがとう、ローガンさんのおかげでまだ兄貴面できそうだ。」

「気にすんなよ、レオ。もうお前たちの時代なんだ。」


二人は固い握手を交わして訓練場を後にした。





「ついに…ついにできましたわ!!」


ノアはこのひと月を魔術の制御と魔力量を増やすことに振り切った。

ゴブリンの森でひたすら狩りを続けた。

最初は細かい狙いがつけられなかった。しかし今では細かいコントロールが効くようになった。


この特訓により雷を収束して放つ技術を身に着け、威力を高めることに成功した。


この特訓で最も顕著な成長をしたのはマークだった。

彼は苦手だった攻撃魔術にひたすら向き合い続けた。


その結果、彼は魔力を収束して放つ技術を身に着けた。

普通の魔術師であれば属性魔術の劣化としか捉えられない技術。

しかし彼の持つ盾と組み合わせれば化ける技術である。


魔力の消費が大きく、彼にしか合わない戦い方。

それでも新たな彼のスタイルとして確立された。



個々がレベルアップした「明けの明星」

その裏で連携の特訓も行われ、パーティとしての実力は見違えるほどに伸びていたのだった。


これより向かうはバレル神聖国「神聖迷宮」

悪意渦巻くかの国でになにが彼らを待つのだろうか。





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