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連携と新しい技

連携の特訓ということでギルドからの依頼があったサイクロプスの討伐に向かう。

サイクロプスは準A級のモンスターであり、街道を荒らしているようだ。


ギルドで説明を受けて初めて知ったのだが、準A級とA級には明確な差があり、A級は個人でBランク以上しか依頼を受けられないとのこと。

制限が厳しい分準A級であれば今の俺達で十分勝てるとのこと。


「そろそろ例の街道につくぞ、準備はいいか?」

「行けます!  でも本当に使っていいんですか?」

「問題ない。迷宮では頼る機会もあるだろう。実践で慣れてほしい。」



今俺達が話しているのは黒鬼戦で俺が使った技について。

あの時は傷を肩代わりして倒れたから詳しく使って慣らしていく。


「あと少しで接敵する。準備はいい…?」

「問題ねえ!」

「万全だ。」

「いけるわ!」

「いけます!」



「ウオォォォォォン!!!」


サイクロプスの声で空気が震える。

身長3mほどの緑色をした一つ目の巨人という異常なシルエット。

赤い眼球からは何の感情も伺えなく、不気味である。



「やれルーク!」

「了解! 『影式充填 一層!!』」


ルークの詠唱で足元に影が広がる。

前回はレオの傷を肩代わりしたが、この技の本質はそこではない。


『影式充填』


憶影の真骨頂ともいえる技であり、奥義である。

今のルークは半径4メートルに影を広げることができる。

影の中で行なわれた戦闘の余波を吸収してルークの力に変える力である。


ただし吸収したエネルギーはルークの体を傷つける諸刃の剣である。



「今回は何も起こんねえのか?」

「いや… これは恐らく… みんな攻撃してください!!」

「「了解!!」」


『獅子剣 玲瓏!』

『雷鳴魔術 迅雷!』


炎の斬撃と雷がサイクロプスに命中する。

小手調べの一撃とはいえ浅くない傷を残す。


「がァっ!!」


ルークが吠えると影から槍が飛び出す。

飛び出した槍は背中を貫き、腹から穂先が見える。


「おいおい… 準A級まで貫通できるとはいよいよやべえな…」

「待て! どうしたルーク!!」

「!?」


ルークは影の槍を貫通させた直後意識を失って倒れていた。

彼の体はまだ影式充填の代償についていけていない。

さらに不慣れな技故に吸収の加減ができていない。


「どうなってやがんだ!イザベラ回復頼む!!」

「あとは私達で倒しますわよ!」


三連撃を受けてレオ達を強敵として認識したサイクロプス。

連携の特訓に来た彼らは肝心のルーク抜きで戦闘が激化する。


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