第二十八章9 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】9/序列18席2
【芳一】と【朝昼】と【夕夜】の3名は、【贄喰威】の序列18位、【悪運のヴォス】の居城へ向かった。
ここからが【白銀の髑髏】を背中に持つ【贄喰威】となる。
【贄喰威】の序列24位、【不幸の手先大元締め/ウシナ】の話を信じるなら【覇王/オーバーロード】7名を殺した【下手人】は、【白銀の髑髏】以上の者の中に居るとの事だ。
【悪運のヴォス】・・・別名、【ラック・イーター(幸運喰らい)】と呼ばれる男の居城では、
『や、止めてくれ・・・
お願いだ・・・
後生だから・・・
頼む・・・
頼む、頼むよぉぉぉぉぉ』
と懇願する男が居た。
【ヴォス】は、
『駄目だど・・・
おではお前の幸運を喰らう。
お前の幸運は全部おでのものだど・・・
いただきまぁぁぁぁぁぁぁぁぁすぅぅぅぅっ』
と言って男の幸運を喰らった。
【ヴォス】は、
『もう、良いど。
お前に用はないど。
勝手に何処へなりとも行くがいいど。
運が復活したらまた喰いに来てやるど』
と言って男を解放した。
男は、
『ひぃぃぃぃ・・・
死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない・・・がっ・・・』
と言って、滑って転び、絶命した。
幸運を根こそぎ持って行かれた名もなき男は、転んだだけで頭の打ち所が悪く絶命したのだ。
運を取られると言う事はそう言う事である。
また、【ヴォス】が殺されそうになったりした時、奪った幸運を使えば、運を奪われた者が死亡する事もある。
そう言う力の持ち主だ。
非常に厄介な力。
それを【ヴォス】は有しているのである。




