第二十八章7 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】7/序列19席7
【芳一】の妻?達の話を持ち出され、不機嫌になり、
「何が言いたい?」
と聞いた。
【アクトゥ】は、
『あ、いえ・・・
俺様もね、妻が居るんですよ。
10000名ほど。
そこからもれた奴は愛人として50000名ちょっと囲っていてね。
そんだけいるとね・・・
いちいち相手なんかしてられないんですよ。
だから手つかずの妻や愛人も結構いるんです。
良かったら飽きた奴とかいらない奴、何名かご提供しましょうか?』
と言った。
どうやら、妻や愛人の数で、【芳一】にマウントを取るつもりの様だ。
しかも、妻や愛人を渡す姿勢を出すことで服従の姿勢を示し、【芳一】の性格から、
「舐めているのか?
妻や愛人は物じゃねぇ。
勝手に譲渡しようとするな」
と言うのは解って言っている。
もちろん、小憎たらしく思っている【アクトゥ】は自分が各星を荒らし回って手に入れた女達をただの1人たりとも渡すつもりはない。
女は【アクトゥ】にとって【財宝】と同じ意味を持っている。
抱きたい時に抱く。
妻や愛人へのケアなどは考えていない。
殺されたくなければ、自分の妻になれ、愛人になれと命令している。
そこには愛情などひとかけらもない。
あるのは傲慢な独占欲だけなのである。
【芳一】に妻や愛人の話をしたのは自分の手に入れた女はこれだけいるんだと自慢してほくそ笑むためだけに言ったと言うものである。
【芳一】もそれが解っているから不機嫌なのである。
【芳一】としては表向き、低姿勢を貫いている相手を責めきる事は出来ない。
そこをついての嫌がらせである。
何ともいやらしいやり方である。
言える事は【アクトゥ】も【芳一】の勘に障るクズなのは間違いない。
【贄喰威】序列19席、【大宇宙賊王アクトゥ】への調査はこの後も続く。
【芳一】にとって胃がきりきり痛む様な状況がまだ続くのであるが【アクトゥ】への調査の中継は以上となる。




