第二十八章62 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】62/序列11席6
【芳一】、【オンリス】、【ブクィミディエス】による雑談は続いている。
【オンリス】は、
『私は絶対権力者の家系に生まれ、育ちました。
それこそ、気に入らない存在が居れば、殺す。
それが当たり前の生活でした。
私は当初、それに疑問さえ持っていなかった。
でも、ある時、殺された者が殺される前に言ったのです。
「あんた達は良いよな。
誰かを殺しても罪に問われない。
俺達貧しい存在は殺せばそれだけで罪になる。
この差は何だ?
あんた達は何をする事も許されて、俺達は制限される。
自由ってなんだ?」
と。
・・・私は衝撃を受けました。
そして、自分の無知を知りました。
気に入らない者はそれだけで殺す。
それが何と罪深い話なのかを。
私が、誰かを殺しても、罪には問われないでしょう。
でも、【ブクィミディエスさん】・・・
貴方が殺せば罪になる。
この差は何なのか?
私はそれを疑問に思っています。
私が気に入らなければ、【ブクィミディエスさん】を殺して終わりです。
でも、それでは私の中に見えた私にとっての正義が許さない。
私はそれが何を意味しているのか?
それを考え続けたいと思っています。
私は絶対権力者の家に生まれましたが、自由な考えを持てなかった。
その家を離れて、初めて、自分の考えを持つに至った。
私は、自分の見聞を広げたい。
そう思っています』
と言った。
【ブクィミディエス】は、
『お嬢さんも素晴らしい考えの持ち主じゃな。
ワシはお前さん達と話せて嬉しいと思うぞ。
ふひひひひ・・・』
と笑った。
【芳一】は、
「じゃあ、あんたの夢も聞かせてもらおうか」
と言った。
【ブクィミディエス】は、
『いいじゃろう。
こういう考えもあると言う事を知ってもらうには良い機会じゃと思うぞ』
と答えた。




