第二十八章61 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】61/序列11席5
【ブクィミディエス】は、
『では雑談を始めようか』
と言った。
【芳一】は、
「あぁ・・・」
と言い、【オンリス】は、
『よろしくお願いします』
と言った。
『雑談と言っても何か議題の様なものがあった方が良いな。
何が良い?
何も無ければワシが決めても良いが?』
「何も無い事はないが、これはあんたの調査だ。
あんたが何を考えているか探る事が大事だから、あんたが決めろ」
『そうですね。
私もそう思います』
『そうか。
では夢について語ろう。
お前さん達は何を目指している?
お前さん達は若い。
何か目標を持っている方が良いと思う。
お前さん達は何を目指している?』
「夢・・・ね。
僕は創作者を目指している。
そして今でもそのつもりだ。
だけど今は何の因果かあんた達を取り調べしている。
人生何があるか解らない。
だけどこれも経験だと思っている。
楽しいことだけやっていても良い作品は生まれない。
酸いも甘いも経験して初めて作品に重みが出る。
僕はそう、思っている。
だから、この取り調べもやりたくないからと言って手を抜くつもりはない。
これも大事な経験だ」
『ほぉう・・・
なかなか良い意見だ。
夢が合って好感が持てるなぁ』
「あんたこそ・・・
夢を大事にするならなんで他者を異形に変えるなんて真似をするんだ?
誰かの夢を大事にするなら夢を奪う様な真似をするなよ」
『ワシがやっているのは無気力な存在達ばかりじゃ。
ちゃんと調べてやっておる。
生きていても何の意味もないゴミどもじゃ。
お前さん達の様な夢もある若者には手を出さんよ』
「どうだか・・・」
『【芳一さん】、これは雑談です。
意見が違うからと言って、けんか腰は良くないですよ』
「そうだったな。
済まない」
『いや、良いんじゃよ。
議論に熱くなる事は良いことじゃ』
と言う雑談になった。
雑談はまだ続く。




