第二十八章59 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】59/序列11席3
【ブクィミディエス】は、
『そっちのお嬢さんはワシの意見はどう思う?』
と言った。
【オンリス】は、
『私がしゃべってもよろしいですか?』
と【芳一】に聞いた。
【芳一】は黙ってコクンと頷いた。
【オンリス】は、
『貴方のやっている事は別として、個性が大事という事には私も賛同いたします。
誰かと一緒が安心という事はあるでしょう。
ですが、それに甘えて何もしないと言うのは怠慢だと私は思っています。
やるべき事をやる。
存在にはそれぞれやるべき事がある。
私はそう、思っています。
ただ、やるべき事が出来ない状態の方も少なからずいらっしゃいます。
その方達は心身にダメージを追い、普通の存在が出来る事が出来ない状態にいます。
他の存在にとって当たり前の事がその方達にとっては当たり前では無いのです。
普通にすると言う事は実は凄い事なのです。
この世に生を受けた以上、生を全うする。
それが一番です。
でもそれすら出来ない方が存在します。
世を儚み、自ら命を断つ方も居る。
自殺は自分への殺害で罪です。
でも、そうせざるを得ない方も居る。
存在には色んな事情があるのです。
貴方にとってくだらなく見えてもその方にとっては必死で生きている場合もある。
他の方と同じ事をする。
それを目標としている方も居るのです。
それを否定する権利は貴方にはありません
貴方が強制的に異形に変えてしまう事で必死で生きていたかも知れないその方の生き方は激変します。
それを貴方はどう思われているのですか?』
と自分の意見を言った。
【ブクィミディエス】は、
『ふひひひひ・・・
意見の相違じゃな。
じゃが、ワシには無い意見だった。
実に参考になったよ。
今後に生かす事になるかも知れん。
ワシはな、自分の意見を持っている者が好きじゃ。
誰かの受け売りじゃなくな。
そう言う意味じゃ、ワシはお前さん達に好感を持っている』
と言った。
【芳一】は、
「悪党に好感を持たれてもな・・・」
と言うが、
【ブクィミディエス】は、
『まぁ、そう言うな。
敵対者の前に話し相手としてワシはお前さん達と話している。
損得抜きで話してみるのも良い刺激になるぞ。
他者の意見を取り入れる事でワシもお前さん達も進化出来る』
と言った。
やっている事はとても褒められた事では無いが、【芳一】達は【ブクィミディエス】の考えを100%否定する事は出来なかった。




