表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/16

第二十八章4 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】4/序列19席4

 【芳一】と【アクトゥ】は眼を飛ばしあっている。

 【芳一】は、

「彼女を物扱いしたこと、訂正しろ」

 と言った。

 【アクトゥ】は、

『おろすぞこらっ』

 と言う。

「こっちは【真の強者】の許可を受けてやってんだ。

 黙って従え」

『こっちは、【真の強者】の【条件覚(じょうけんかく)ミドルランク第17位】の【真深神覚醒(しんじんしんかくせい)龍辰竜(りゅうたつりゅう)】代表【ドゥラティア様】に力を授かってんだ。

 俺様に逆らう事は【ドゥラティア様】に逆らう事になるんだよ』

「はぁ?

 【ドゥラティア】なら僕も会っている。

 それにお前等は、【弱強威】のトップ100000の力をかすめ取っただけの存在だろうが。

 聞いてるぞ、【ドゥラティア】だけじゃなく、【クイアンビー】からも」

『く、【クイアンビー】・・・様?』

「そうだ。

 ドゥラティアと同じ序列17位の【クイアンビー】だ。

 お前の言い方にならうなら【超越】の17位、【【重複権要(ちょうふくけんよう)女王蟻蜂(じょおうぎほう)】の代表格を務めている【クイアンビー】だよ」

『し、知り合いなのか?』

「友達だよ。

 悪いかよ」

『し、失礼・・・しました・・・その・・・【唯野 芳一さん】。

 無礼をお許し下さい』

 と態度を急変させた。

 【クイアンビー】と言えば、【贄喰威】が力を得た元、【弱強威】のトップ10000とその勢力を嬲り倒して全滅させた存在である。

 【贄喰威】達の中では絶対的な恐怖の対象として刷り込まれている。

 虎の威を借る訳じゃないが、【クイアンビー】の名前を出せば、【贄喰威】は黙るのである。

 その事に気付いた【芳一】だが、以後、【クイアンビー】の名前を出すのを控えようと思った。

 なぜなら、そうなった場合、【贄喰威】達は必要以上に萎縮してしまって、本心を見せない可能性が高いからだ。

 それは、この【アクトゥ】の態度からも明らかだ。

 それまで散々、ふんぞり返った態度をしてきた、【アクトゥ】が震えている。

 心の底から恐れているのが明らかだった。

 それは【下手人】にとっても同様である。

 【贄喰威】を乗っ取った【下手人】にも【クイアンビー】の絶対的な力は伝わっているはずだ。

 一人称は【わらち】、~だおと言う語尾を使う彼女だが、その恐ろしさはしゃべり方とは似ても似つかない程強い。

 【芳一】もまともにぶつかれば瞬殺されるのは間違いない。

 ただ、【芳一】にはさらなる上位のコネがあるのでそれも無いとは思う話ではあるが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ