第二十八章34 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】34/序列15席6
瞬時に作った【芳一】に対して、【シルフィア】は17分ほどかかった。
それでも早い方である。
彼女が考えたゲームは、水の中に特殊なコインを落としていくと言う内容になっている。
コイン全てが違う物質で出来ており、水に入れると様々な反応をしめす。
例えば、
泡が出る。
容量が増える。
水の色が赤くなる。
水の色が透明になる。
砂糖。
塩。
醤油。
味噌。
酢。
みりん。
アルカリ性になる。
酸性になる。
中性になる。
中から絵が出てくる。
生き物が入っている。
等々、様々だ。
プレイヤーはそれぞれカードを引き、引いたカードに指示された状態に【水】が変化してしまった方が負けと言うゲームである。
例えば、【水が溢れる】と言う指示が出ていた場合、容量が増えるコインを水に漬けていれば水が増えて溢れる。
また、【赤くなる】と言う指示が出ていた場合、赤くなるコインを水に漬けたら負けと言う感じにだ。
これを交互に繰り返し、【水の状態変化】で勝敗を決めると言うゲームである。
この勝負では【芳一】が勝利した。
【シルフィア】は、
『これで1対1だ。
ベストな勝敗だ。
まだ、親しくなれないと言うのならまたゲームでも考えてプレイしよう。
それとも他の趣味で気の合うものが見つかるかも知れない。
貴方の好みは何だい?
私は読書が好きだ。
貴方は本を読むかい?』
と聞いた。
【芳一】は、
「・・・昔は良く読んだ。
でも、今はそれほどでもない。
読んでいる時間がない」
と答えた。
『それは悲しい事だな。
本を読めば感性が豊かになる。
ぜひ、もう一度本を読んでみたらどうかな?』
「時間がないと言っている。
時間があれば言われなくても読むさ」
と話したのだった。




