第二十八章33 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】33/序列15席5
【芳一】と【シルフィア】はお互い歩み寄ると言うことでそれぞれ即興でゲームを考える事になった。
まずは、【芳一】の方からだ。
彼が考えたのは、【磁力】の様な力を使ったゲームだった。
【磁力】と異なり、【S極】と【N極】ではなく、引きつけ合う【引極】、
反発し合う【斥極】と言う架空の磁力を使ったゲームとなる。
縦6マス、横6マスの合計36マスの版にはそれぞれ【引極】と【斥極】が1マス1マスにバラバラに配置されている。
そこに、【リバーシ】の様に表が【引極】、裏が【斥極】で出来ているコマを順番に置いていくゲームとなる。
【引極】のコマと【引極】のマスはくっつき合うが、【斥極】のコマと【斥極】のマスは反発し合うために宙に浮く。
ただし、【引極】のコマと【斥極】のマスだと【引極】のコマが、
【斥極】のコマと【引極】のマスだと【斥極】のコマが、
分解してしまう。
そのルールで、【引極】側と【斥極】側を選びマスに配置して、どちらが少ないコマの破壊で全部のマスを埋められるか?
それを決めると言う単純なゲームである。
ゲームの名前は【トライ・セレクト】とした。
【シルフィア】はゲームのルールをすぐに理解し、
『なるほど。
単純だが、面白そうだ。
少し中毒性があるゲームだな』
と言って勝負した。
これはイカサマを使わなければ、運が勝敗を左右するゲームでもある。
なので、勝者は【シルフィア】だった。
彼女は、
『この勝負は私の勝ちだな』
と言った。
【芳一】は、
「その様だな・・・」
と答えた。
『では、次に私が考えたゲームでは君が勝利してくれ。
それで平等だ。
揉める事なく、次の信頼関係につながると思う。
もちろん、不正なゲームは作らない。
あくまでも楽しむためだけのゲームだ。
楽しんでもらえたら嬉しい。
少し考える時間を貰いたい。
君と違って、ゲーム制作には慣れていないんだ。
多少のハンデとして、考える時間を少しいただくよ』
と言った。
あくまでも淑女的に。




