第二十八章3 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)2】3/序列19席3
【逢美】を欲する【アクトゥ】と【逢美】を守ろうとする【芳一】。
2人は対立していた。
1人の女性を巡って対立する構図。
これを【芳一】が体験する事になるとは夢にも思っていなかったがなりゆき上こうなっている。
最も、女性である【逢美】は100%【芳一】に傾いている。
つまり、【アクトゥ】は横恋慕をしようとしているのである。
今まで女性に言い寄られる事はあったが、女性を他の男から守ると言う経験は無かった【芳一】。
ここは男としての真価が問われることになるだろう。
【芳一】は、
「彼女は嫌がっている。
お前の出る幕じゃない」
と言った。
【アクトゥ】は、
『黙れヘタレ野郎。
女を満足させる力もねぇ雑魚がでしゃばってんじゃねぇ。
俺様に素直に譲って俺様にヘコヘコでもしてろ』
と言う。
「どうやら、口で言っても解らないタイプの様だな」
『そりゃてめえの事か?』
「お前の事だよ。
迷惑男が」
『今、嫌がっても次第に俺様無しじゃ生きられない様にしてやるよ。
それは、ひーひー言わしてやるから安心して俺様に譲れ。
そいつはてめぇには過ぎた品物だ』
「だから、物扱いするなって言ってんだろうが」
『それ自身が物だと認めてるだろうが。
てめぇは聞いてなかったのか?』
「彼女が物だと認めようが、僕にとっては1人の女性だ。
大切な女性を侮辱されて黙ってられるか」
『何が女性だ。
そりゃ物だ。
アイテムだ。
そんな事もわからねぇのか。
良いから黙って寄こせ。
そろそろ殺すぞ』
「やれるならやってみろよ馬鹿野郎が」
『やれるからやってやるよクソオタク野郎が』
と言う感じで舌戦が繰り広げられる。




