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1月14日 かなしばり
「おはようなんか変な夢を見た」
「おはよう、朝からどうしたのじゃ」
「なんとなくだけど金縛りかなって、よく怪奇現象と言われてるけど、漱印知ってるかなって思って」
「わしが怪奇現象に詳しいわけないじゃろ、まあ霊と言われるものは知っておるが…あまり話題に出すものでもないぞ」
「え、そうなの」
「好きで霊になったものはそう多くないからの。それよりも金縛りは大丈夫なのかの」
「怪奇現象とかじゃないなら体の不調かもね、今日は早めに寝ようかな」
「うむ、最近忙しかったのも身体に負担があるのやもしれぬ」
「学校の課題早く片付けようとしてたのもあるかな、あまり後回しにしたくないし」
「お主は勤勉じゃの」
「喜雨に漱印、おはよう。こんな所で話して寒くないか」
「おじいちゃんおはよう、大丈夫」
あれおじいちゃんもう起きてきたっけ
「雨水、今は何時じゃ」
「ん?7時45分くらいだったかな、喜雨学校無いのか」
「全然大丈夫じゃない、行ってきます」
おばあちゃんからお弁当を受け取って走って学校に向かった。




