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12月21日 とうじ
「もう暗くなったのう」
「たしかに...今日は冬至だからかも、今日のニュースで見たよ」
「ふむ、たしか昼がいちばん短くなる日だったか...なんだか不思議な感じじゃの」
「不思議な感じ?」
「うむ、昔よりもなんだか時間がゆっくりに感じるのじゃ」
「早く感じるじゃなくて?」
「うむ...前は知らぬ間に日が昇って、ぼーっとしてたらいつの間にか暗くなっていたからの。もしかしたら、お主たちがいるからかもしれぬが」
「そう感じてもらえて嬉しい」
「なあなあ、きう。あそこ2人で何話してると思う?」
「別に何でも良いと思いますけど、そこ間違えてますよ」
半泣き状態で宿題を続ける霧島を横目に香取さんたちの様子を見ると、こちらに向かってきた。
「諏訪さん、霧島さんこんばんは、遅くなってすみません」
「こんばんはってもうそんな時間か?」
「もう暗いからそう挨拶するのがいいのかな?って思って...」
「真っ暗になる前に帰らなくてもいいのかの」
「それもそうだね、心配されるかもしれないからそれじゃあ早めに帰るね」
香取さんの帰りを3人で見送った。




