87/206
12月12日 おおそうじ
「喜雨、ここよろしくね」
「分かった」
縁側の拭き掃除を任され、意気込んでいると漱印がやってきた。
「お主学校はどうしたのじゃ」
「来週の月曜日の終業式まで休みだからね」
「そうか、それよりも朝から掃除とは...精が出るの」
それよりもって漱印が聞いてきたからのに...
「今日は大掃除らしいよ、年末年始は忙しいから早めにしないとだって」
「たしかに年末年始忙しいと言っておったのう...」
「漱印も手伝ったら?おばあちゃん台所にいるよ」
うむと返事をして消えていった。
「ふー疲れたのう...お主も適度に休むのじゃぞ」
結局身長が低い漱印に拭き掃除、俺が窓掃除になった。
たしかに朝から掃除してたから疲れ始めてきた。
「もう昼だし、昼ごはんまで少しでも掃除進めたいんだけど...」
「ふむ...たしかに掃除する場所がまだある...それに昼ごはんがより美味しくなるのう...頑張るか」
やる気になってもらえてよかった、もう少し頑張るか
力を込めて雑巾を絞り、自分を奮い立たせた。




