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12月3日 きゅうけい

「テストなんて無くなればいいのに」

「香取さん、ここの問題の解き方ってこれでいいですか」

「漱印はいつもこんな気持ちになってたのか」

勝手に納得しているようだがテストは余裕なのか

恒例になったテスト勉強会は日が落ちるのが早いという理由で香取さんのお店の一角を借りている。

「うん、よく出来ていると思うよ。テストは無くならないかな」

律儀に霧島に答えなくてもいいのに...

苦笑いの香取さんに同情する。

「学生も大変ね」

何杯か数え切れないくらい暖かいお茶を貰う。

「騒がしくしてすみません」

「大丈夫!むしろ娘と仲良くしてもらって嬉しいからね」

香取さんは照れくさそうに下を向いてるのに霧島はヘラヘラと満更でも無さそうだ

「あまり無理しないようにね、適度に休憩しないとバテるからね」

「そうだぞ、休憩しようぜ」

お母さんに言われたからか便乗し始めた。

香取さんもこちらの様子を伺ってる。

「...分かりました。休憩しましょう。」

やったと大袈裟に喜ばれた。

じゃあお茶菓子持ってくるわねとお母さんが奥に向かうと、香取さんも手伝いに追っていった。

まあひと休みも重要か

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