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11月18日 ししょく

「こんばんは」

「...こんばんは」

「こんばんは、もしかして小夜目当てかしら?ごめんなさいね、まだ帰ってきていないの」

いえいえそんなと慌てて否定する霧島、恥ずかしい...

香取さんのお母さんはあらあらと手を口元に当てながら笑わないでほしい

「何か作ってる最中でしたか。」

「あら、匂いついてる?ちょうど唐揚げ揚げ立てよ」

確かに食欲がそそられる匂いがする

1口大の唐揚げを試食させてもらった。

「どうかしら?熱いから気をつけてね」

「いただきます」

火傷に気をつけながら頬張った。

カリッとした衣に熱々な肉汁が溢れる。

美味しい、思わず二人同じ感想がこぼれた。

「嬉しいわ、もうすぐ晩御飯時だから主婦さんが買っていくのよ。学生さんお墨付きならバッチリね」

ニコニコとしながら唐揚げを分けている。

「なあきうーもうちょい食べたくないか?」

「...そうですね」

お金あったかなと小さく呟きながら財布の小銭を数え始めた。

「二人には今日だけ特別に50円引きね」

「え、いいんですか!ありがとうごさいます!」

直角に頭を下げる霧島を横目に300円を用意する。

「はい、唐揚げと50円ね」

「僕は大丈夫ですよ」

「いつも娘と仲良くしてもらってるお礼よ」

唐揚げの入った紙コップと50円玉を少し強引に渡された。

親子だな...

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