10月4日 おまつり
「人多いですね...」
「思ってたよりも大きいな、これは当たりだぜ...」
「はぐれたら大変ですね...」
ちょうど香取さんもテストが終わったらしい...霧島が知らぬ所で誘っていた。
「じゃあ、小夜ちゃんはわしと手を繋ぐかの?」
「お願いします」
「じゃあ、まずはたこ焼き買いに行こうぜ」
「たこ焼き!たこ焼き!」
「待ってください」
霧島と漱印は元気だな...置いていかれないようにしないと...
「ふいーいっぱい食べた...満足じゃ」
流石と言うか...漱印らしいな
あれから、たこ焼き、唐揚げ、焼きそば、イカ焼き、わたあめ...と屋台ならではの食べ物を網羅していった。
「思ってたより食べるな、見てるこっちがお腹が膨れたぞ」
「少し貰ったけど、本当に沢山食べるのね。いつもこんなに食べるんですか?」
「流石に毎日これではないですね...強いて言うならお祭りだからですかね...」
漱印の食欲に若干引いてる2人に共感する。
「む、何処からか盆踊りの音楽が聞こえるのう...わし行ってくる」
「え、もう休まなくていいのか、てか早っ」
心配する間もなく漱印が見えなくなった。
思わず3人で見合わせふと笑った。




