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9月4日 えづけ

学校が終わって受付に向かっていると、漱印が境内の端で何かしてる姿が気になり近づいた。

「何してるの...犬か?犬にしては太いような気がするけど...飼い主の代わりに面倒見てるの」

「ん?おかえり、犬じゃないぞ。狸じゃ、供え物泥棒したやつじゃよ」

確かに犬にしては太いと思ったけど、まさか狸に餌付けしてるとは思わなかった。

「どうして供え物泥棒に餌付けしてるの、それに野生動物に餌付けするの駄目だから止めなよ」

何時から餌付けしてるか知らないけど...野生動物に餌付けするのが駄目な事くらい知ってる。

「ふむ、駄目なのか...しかし供え物を食べる方が良くないじゃろ。それにわしが餌付けしたら食べなくなったなら良い事じゃないかの」

「仕方ない...とはならないよ。可哀想ではあるけど、野生動物に餌付けするのは野生に戻れなくなるし、周りに排泄物をするから他の人の迷惑にもなるってこと分からないの」

思わず声を荒らげてしまった、昔は知らないけど、今は違うということも分かってほしい

「うむ...それもそうか...悪かったのう」

そう言って狸を追い払う様子に少しほっとした。

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