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7月24日 おうえん

「きうーテレビ見ていいかー」

「どうしてここで見るんですか。」

「うちにテレビねえから…お願いだ見せてくれ!」

嘘だ、上に女子と話すきう面白そうって書いてある。


この前桃を貰ったときに見られていたらしい…あの後なんでなんでと子供みたいに騒いで思わず睨みつけてしまった。

いつもみたいに適当にあしらえば良かったのだが、漱印がペラペラと話したせいで興味が湧いてしまったようだ。


「そういえばあの女子来ないのか」

「テレビ見に来ただけじゃないのですか。」

「照れるなよ、それでどうなの」

「テレビ消しますね。」

高校野球を流しているテレビを消そうとすると急に慌てだした。

「待て待て俺が悪かった…テレビ消すのだけは勘弁」

─ちぇ面白そうだから来たのにな─

「高校野球って面白いですか。」

無理矢理話題を変えようと心の声が零れた。

「喜雨本気で言ってるのか」

真面目な顔で尋ねる様子に失言したことに気づいた。

悪いと言おうとすると、急にスイッチが入ったように怒涛の勢いで高校野球の良さを語り始められた。

夏の暑さと語られる熱量に目眩がした。


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