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7月12日 らむね

「喜雨、ラムネ飲む?」

「飲みたい、ください」

おばあちゃんから手渡されたラムネはキンキンに冷えていて飲むのが楽しみだ。


「お、ラムネか。わしも欲しいのう」

縁側で開けようとすると、漱印が目を輝かしていた。

「1本しか持ってないから無理」

「ふっふっふ…さっきみどりちゃんから貰ってきたから大丈夫じゃ」

なんというか流石だな…

ラムネを掲げる姿がガキだなと思いながら、ラムネを開けようとビー玉を押した。

プシュっと音を立てて泡立った。

隣から同じ音が聞こえ、振り向くとゴクゴクと飲んでいる漱印。

なんだかもったいないと思う。

「なんじゃ、お主飲まぬのか。なら貰うぞ」

こちらに伸びている手を軽く叩き、ちぇっと悔しげな漱印を睨む。

早く飲まないと盗られるな

急いでラムネを飲み始めた。

爽やかな炭酸とスッキリとした甘さが美味しい。

息をつくとカランとビー玉が転がる音も涼しげで暑さを緩和してくれる。

「うむ…もう飲み終わっちゃった…もう1本飲めるかのう…」

早足でおばあちゃんに向かう漱印を眺めながら、ラムネの涼しさを味わった。

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