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6月24日 ぶかつ
「そういえば、お主部活とやらには入らぬのか」
部活入ってないからここの手伝いしてるのだけれど…
そんな言葉を飲み込みながら、掃き掃除に集中する。
「もったいないのう…せっかくの学生生活じゃし、青春せねばもったいないぞ」
お爺さんかよ
「わしはお主よりもずーっと年上じゃよ、今気づいたかのう」
…そんなにふんぞり返られても知ってるよ
「ならもう少し優しくしてくれても良いじゃろ」
さっきまでニコニコしてたくせに自分で勝手に不貞腐れた…めんど…大変な性格だな
「今、めんどくさいって思ったじゃろ、ふんだ」
あざといな…そういえばアイツも同じようなこと言ってたな。
「そういえば、きうって部活入らないのか?」
「急にどうしました。家の用事で部活は入らないつもりですけど。」
「俺どうしようかまよってるんだよな…サッカーもいいけど、バスケも好きだし…他にも…」
長くなりそうだからつい聞き逃してたな…
「ほうほう、お友達は積極的じゃのう。それに反してお主は…まあ人それぞれかのう、気にするでない…」
勝手に勧めてきて慰めるなよ…
まあ落ち着いたようで何よりです。




