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11月13日 えんたい
漱印の散歩に付き合えないと言ったら、理由をしつこく聞いてきて俺の用事に着いてくることになった。
「珍しいのう、お主に急用とは。何じゃ」
「本返すの忘れてたから急がないと。ずっと面倒くさくて放置しすぎた。図書館って学校挟んで向こう側だし」
学校のロッカーも大きくないから置いとけないからなあ、もうちょい大きくしてくれるか置き勉許してくれたらな
「言い訳は良くないぞ、神社の受付が遅くなっても構わないから約束は優先せよ。それより図書館は開いているのか」
「うん、ギリギリだけどね」
正直、図書館の本を返し忘れるより、漱印に正論を言われる方が嫌だな
俺が微妙な顔をしていたからかジト目でこっちを見てきた。
「延滞されている本ですね。次回から気をつけて下さい。」
「はい、すみませんでした。」
「貸出可能になるのは次週からです。」
「え、そうなんですか」
「規則ですので…」
まあ延滞の手続きとかしてたら良かったんだろうな、でも来週なら借りれるし少しくらい延滞してもいいか
邪な考えを感じ取ったのか漱印に足を踏まれた。
分かったよ反省します。




