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11月10日 ゆうじん

「ただいま」

いつもならおかえりと漱印から返ってくるのに珍しいな

準備を整え、受付の方に向かうと漱印がいなかった。

境内の掃除をしてるとか、するわけないか

頭を軽く振って箒を手に取ると笑い声が微かに聞こえた。

「何話してるの」

「お主か、おかえり。山本さんのお孫さんが久しぶりに帰ってきたからとその話をしてるのじゃ。お主も聞くか」

「山本さんって知り合いなの」

「よく話す友達じゃぞ、他にも吉田さんや木下さんあとは…」

「そこまででいいよ、知らない間に増えていたんだね」

「お主が学校に行ってる間に散歩したり、ここで知り合った者ばかりじゃ。わしは人の話を聞くのが好きじゃからのう」

満足そうにしている漱印が眩しく思えた。

「じゃあ友達と話してるみたいだしお暇するね」

「お主も霧島や小夜ちゃんを呼ぶと良いぞ、その方が楽しくなるからの」

「二人の都合もあるから、なんとも言えないかな」

少し気恥ずかしくなってはぐらかした。

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