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5月28日 つゆいり

「漱印」

呟いたけれども現れない。何回呼んだか分からない。


昨日から梅雨入りで雨が降り続け、より参拝者が少なく感じる。何時かに雨音が良いと言ってた漱印が頭をよぎった。


「漱印っていう名前なんですね。結構渋い…」

「こんにちは。」

小夜さんと言いかけたけれど、漱印が聞いたから知ってるだけで名前を聞いたことない。


「そういえばお互いの名前知りませんでしたよね、香取と申します。」

「あ…僕は諏訪です。」

「諏訪さんですね。」

周りが名前呼びだからか苗字呼びが新鮮に感じる…馴れ馴れしいやつばかりだな…


「今日も雨強いですよね、梅雨入りだからですかね。」

「そうですね。」

天気の話題になったらもう終わりじゃないか…


良くも悪くも周りがおしゃべりで自分は聞き手に回ることが多く、自分から話題を出せない。もしかすると香取さんもおしゃべりじゃないかもしれない…


漱印がいないから心を読むことが出来ない…でも居心地悪い気はしない。


雨音をぼんやりと聞きながらゆったりとした時間を過ごした。


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