表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
196/206

10月26日 ほしがき

「おばあちゃん、これって干し柿だよね」

「そうですよ、食べ頃になりましたのでおやつにと。どうぞ」

皿の上に3個乗せられていた。

縁側に座ってからひとくち食べるとねっとりとした甘さが口に広がった。

ちょっと甘すぎる気がするけど少しくらいなら食べられるかな

1つ食べ終わるとそこそこお腹が膨れた。

これ食べられてあと1つだな、こういう時漱印が居たらあげられたのにな

ここ何週間か見かけなかったため徐々に心配する気持ちが強くなっていた。

いつ姿を現すのか、どこにいるのか知らないことが多いな

考え事をしているといつの間にかおばあちゃんが隣に座っていた。

「喜雨、もう満腹ですか」

「結構お腹に脹れるんだね、これって日持ちする物なの?」

「ええ、冷凍庫に入れましたからしばらく持ちますよ。漱印が帰ってきた時にまた食べますか?」

見透かされてる感じがして小さめに頷いた。

その様子におばあちゃんはまた微笑んでお皿を持っていった。

最初は静かになるな、くらいだったのにいつの間にか寂しくなったんだな

口に残る甘さがやけにずっと続いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ