10月23日 しゃしんさつえい
少し肌寒いな、つい最近まで長袖のシャツでちょうどいいか少し暑いくらいだったのに
昨日慌てて衣替え用のタンスからカーディガンを引っ張り出した。
こんなに寒いと外に出る人少ないだろうな
そんなことを考えながら境内の掃除をしていると、パシャという音がした。
思わず音の方向を見ると老紳士が一眼レフカメラで紅葉を撮っていた。
「こんにちは、諏訪さんのお孫さんですか」
「こんにちは、そうです。何を撮られていますか」
「これですか?遠くに住んでいる孫にポストカードを送ろうかと」
「素敵ですね、まだ赤くないですけど良いんですか」
「今は仕事しばらく沖縄にいるそうで紅葉が見れないと、特に椛が好きなのにと嘆いてましてね。せっかくなら緑から赤に変わる今の物を送りたいと」
「その、1つ提案があるのですが良いですか」
「何かいいアイデアがあるかい」
「せっかくなら貴方も一緒に撮った物も送るのはどうでしょうか、温かみが出ると思うんですけど」
少し目を見開いた後、ゆっくりと目を弓のように曲げた。
「少し恥ずかしいですな、お願いします」
年季の入ったカメラを受けとり、位置取りを決めてお決まりのセリフを言った。




