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10月20日 ぎゅうにゅうぱっく
「牛乳パック忘れてませんよね」
「そりゃあ持ってきたに決まってるだろ、お菓子食べれるんだし」
「流石ですね」
お土産を貰った先生が嬉しかったと、電流を使ったケーキを作ることになった。
電気エネルギーの変化ってだいぶ前にやったやつなんだけどな
「俺先生のオススメのコーヒー牛乳の紙パックにしぞ、きうは普通の牛乳パックだな。そっちのも食べたいから半分こしようぜ」
「いいですよ、僕もカフェオレ香るケーキ食べたいです」
そう言いあいながら理科室に到着した。
「あんなに平べったい生地がパウンドケーキみたいになるまで膨らむと思わなかったな」
「ですね、歓声が上がってましたし」
「きうも小さくおおって言ってたぞ」
「まあ僕も感動しましたから、ケーキ食べないんですか」
話の流れを変えたくてケーキを指さしたが、案の定、霧島の目線がコーヒー牛乳の方にいった。
「ほんのりだけどコーヒー牛乳の匂いする、素朴な味わいだ」
「すごくあっさりですけど美味しいですね」
実験で感動した分もあるんだろうけど
その後約束した通り互いに半分こした。




