表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/206

5月25日 そうだん

「大丈夫ですか。」

そんな言葉が聞こえ、顔を上げる。

「大丈夫です。」

小夜さんが何か言いたそうな顔をしているけれど、分からない。


なにか聞こえた気がするが気のせいだ。

「あの、何かありましたか。」

小夜さん大きな声出せるのか…そんなことを考えていたからか、反応が遅れた。

「あ、すみません。大丈夫です。」

「大丈夫じゃなさそうだから尋ねてます。何かありましたよね。」

小夜さん睨むと怖いな…

「大したことじゃないですよ。」

「そうですか、じゃあ話してください。」

え…

「大したことじゃないなら、別に話してもいいねすよね。話してください」

語気を強めて詰め寄る小夜さんにたじろぎながら、抽象的に漱印の話をした。もちろん神様の話は無しで。


「そうですか、あの子と喧嘩したんですね。なら、謝って仲直りすればいいじゃないですか。」

「簡単に言いますね…出来ることをしてくれと頼んだだけです。謝らなくてもいいはず…」

「でも、したくないことを強制したのも事実ですよ、謝りましょう。」

こちらをじっと見つめてくる…俺が悪いのか…

「悪いですよ」

なぜ分かるんだ、俺は分からないのに。

「顔に書いてます、自分は悪くないって」


…漱印帰ってきてくれ、俺が悪かったから、空を仰ぎながら思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ