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10月2日 とうふ

「それではいただきます」

「いただきます」

1つの鍋に4人囲んでいる。

鍋の中には大きく切られた大根、茶色く染まった卵、花のような形に切られた人参、丸座布団のような椎茸などおばあちゃん家オリジナルのおでんである。

大根や卵、こんにゃくもいいけどそれよりも魅力的な具材がある。

高野豆腐だ。

よく鍋に入る豆腐は絹ごしや木綿、厚揚げが入る印象があるけど、おばあちゃんの好みで高野豆腐が選ばれる。

この高野豆腐がとにかく出汁が染みてて、初めて食べた衝撃が忘れられない。

改めて鍋を見ると心做しか他の具材よりも高野豆腐が多く感じる。

漱印は大根を多めに食べているけど…この美味しさがバレる前に沢山食べておこう

こんにゃくや卵など満遍なく入れるように取りつつ、高野豆腐を下の方に隠すように盛っているとおじいちゃんと目が合った。

おじいちゃんは俺の考えを見透かしたように目が笑っている。

慌てて口に入れたら熱い出汁が広がって火傷した。

その様子を漱印が可笑しそうに見ていた。

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