表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
186/207

9月29日 まねきねこ

ころんとした形の招き猫が受付に置かれている。

「これどうしたの」

「わかばちゃんが気に入ったみたいで受付のお供にと、愛らしいのう」

「これってどっちの手が上がっているの?」

「左手じゃな、人を招く方じゃ」

「じゃあ右手がお金なのか」

お金じゃなくて人を招く方に惹かれるところがおばあちゃんらしいな

少しつついて倒そうとしてみたが、起こり上がりこぶしみたいな構造をしてたからか倒せなかった。

「お主その招き猫が可哀想じゃぞ」

「ごめんてちょっと出来心で…少し意地悪したくなっちゃった」

「あまり悪さはしない方が良いぞ、わしが言うのだからの」

たしかに漱印は何か変な力持ってる感じがするからな

慌てて招き猫を撫でるといつもの参拝客じゃない人が来ていた。

面白半分でもう1回撫でてみるとまた違う人が来た。

まさかな

漱印の方を見るとニヤリと笑っていた。

今度から招き猫にかつお節か煮干しでも置いとこうかな

恐る恐る母屋に向かうと後ろからニャァと猫の鳴き声が聞こえた気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ