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5月22日 あまごい

「来週体育祭だな」

朝からうるさいな…

テスト返却が終わって沈んでた姿が嘘みたいだ。


この学校は梅雨に入るか入らないかの時期に体育祭が行われるらしい。運動が嫌な俺にとっては雨で中止にならないか祈るばかりだ。


「きうは何の競技出るんだ」

「1番楽そうな競技…玉入れにするつもりです。」

「玉入れか、人気なんじゃないか?女子に」

…別に女子に人気でも楽な競技にしたい。



結局100m走になってしまった…玉入れで女子に譲れという視線に耐えられなかったのだ。

「別に性別指定してなかっただろ…」

「今日はご機嫌斜めじゃな」

面倒な奴に聞かれた…

「そういえば来週の水曜日って雨降らないの?」

「藪から棒になんじゃ、降らせても良いが…何かあるのか?」

「体育祭があるけど…」

「なら休みか…仕方ないのう…」

え、困る…

「雨降らせたいなら降らしてよ、助かるし」

「行事があるなら降らない方が良いじゃろ?」

不貞腐れてもこっちが困る。

「降らせぬと決めたのじゃ、もうこの話はお終いじゃ」

そう言って漱印が消えた。

何か悪いことしたか…首を傾げながらぼんやりと境内を眺める。密かに来週雨が降ることを祈った。

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