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9月5日 しんかん
「きう、今日は助っ人あるからまた明日な」
「そうですか。それではまた明日」
霧島を見送ると直ぐに目的地に向かった。
目的地である本屋がある商業施設に着き、入ると少し寒い冷房で震えた。
早く確認して帰るか
速度を上げて本屋に着くと、POPで注目されているお目当てが見つかった。
まだ卸されたばかりか綺麗に並べられていた。
浮き足立つ気持ちで買い、食品売り場に向かっていると色々な人とすれ違った。
平日だけど人いるんだな
歩いていると、ベビーカーを押している家族や主婦たちもいる。
夕方くらいの方が立ち寄りやすいとかあるのかな
そんなことを考えながら歩いていると、同じくらいの学生がフードコートでスイーツを食べていたり、勉強をしていたりと様々だ。
そもそも勉強ってしたらダメなんじゃないのか
俺もこの本少し読みたいんだよな、読むか
近くのカフェでカフェオレを買って1人席に座った。
しばらく集中して読んでいため、携帯電話のバイブ音がかかるまで遅い時間に気づかなかった。
急いで家に帰るとおばあちゃんに心配させてしまった、ごめんなさい。




