表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/206

8月12日 ちらし

朝ごはんができるのを待っているとチラシが目についた。

手を取って広げると、スーパーの目玉商品がポップに紹介されている。

なんとなく見ちゃうんだよな

お菓子や炭酸飲料だけでなく調味料、カップ麺まである。

「どうした、何か欲しいものでもあるか」

「え、そういう訳じゃないけどね。こういうチラシって見たくならない?」

「まああると読みたくなるな、何かいいのあるか」

「これがいいってのはないけど漱印だったらお菓子とかに食いつきそうだなと」

「なるほどな、みりん安くなってるな…あとで確認してから頼んでもいいか?多めに渡すからそれで菓子を恵んでくれ」

「いいの?漱印甘やかしすぎてる気がするけど」

「まあ頭が上がらないな、喜雨はどうだ」

ちらっとおじいちゃんの方を見ると優しい目で見ていた。

「子供みたいって思ってるかな、神様だって言ってるけどそう見えないし…感性は人って感じじゃない気はするけど」

「まあそう思うよな、でもなあ居たら楽しいぞ。最近まではいなかったからな、寂しくさせたのかもな」

その言葉がやけに重たげで少し空気が湿っぽく感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ