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8月3日 きりえ
「霧島さん、良い作品出来ましたか?」
「ありがとうございます!こんな綺麗なの作れるんですね」
「わしもできたぞ、見てくれ」
「よく出来てますね、喜雨はできましたか」
「できたけど難しいね」
「すごく綺麗にできてますね、折り方で変わりますが、横が繋がってれば大丈夫ですよ」
四つ折りしてからもう半分斜めに折って、器用に切り始めた。
広げると、俺たちよりも複雑な模様になっていた。
「きうのおばあちゃん凄い!やっぱりもっと細かく切るほうが良いのできるのか」
「ふむふむ」
「おばあちゃん、なんでそんなに切り絵細かく作れるの。何回もしたからとか」
「そうですね、紙とはさみがあれば作れるので手軽な趣味ですからね」
「すごくいい趣味じゃないですか、趣味作っとく方がいいかな」
「別に高校生ですし、作ってなくてもいいんじゃ」
「でも趣味あるって言うとかっこよくないか、いっそ切り絵を趣味にするとか」
なんかブツブツ言い始めた…
まあ切り絵って折り方変えたら模様変わるから良いのかもな




