7月22日 ゆかた
浴衣を着た人多いな
カタカタと聞きなれない音が聞こえ顔を上げると浴衣が目についた。
昼は暑いからと漱印の散歩を夕方に変え付き合っていると、すれ違う人の中には浴衣姿の人が混じっている。
「浴衣いいの、最近流行っているのかの」
「そんなことないと思うけど、どこかで祭りでもやってるんじゃない」
「ふむそれなら霧島が言いそうじゃが…何か言ってなかったか」
「霧島からの連絡はたまにしか見てない」
「可哀想じゃの」
哀れんだ目でこっちを見ないでほしい
「ご自慢のコミュ力で聞きに行ったら?」
まさか祭りに行くことになるとは…
違う神社に祭りがやっていたみたいで面白がった漱印に連れられて足を運んだ。
小さいと言ってた割に人が多く、浴衣の人が結構多い。
「浴衣が多いな、普段着で和服を着てほしいがの」
「和服は結構好きだけど、なんだか敷居が高く感じるかな、特別な日とか門出とかに着るイメージ。あとは華やかで女性が来てるイメージかな」
「男や女と決めつけは良くないぞ、いつも和服のわしはどうなる」
言われて周りを見ると、男も甚平を着ていて祭りを楽しんでいる様子だ。
たしかに今は俺の方が浮いてるかもな




