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7月4日 かみなり

ゴロゴロと唸り声のように低い音が聞こえる。

「漱印お腹空いたの、おばあちゃんの所に行ったらおせんべい貰えると思うけど」

「ホントかの…じゃなくてわしは腹を鳴らしておらぬ」

いつものように食べ物が貰えるって聞いたときは目を輝かせたくせに

「まあ雷が近づいてきてるからの」

「ゲリラ豪雨か」

「そうじゃ結構大きいの」

珍しく嬉しくなさそうな顔をしている。

「嬉しくないの、大雨降るのに」

「雨だけなら嬉しいが…雷が鳴ると人は怖がるじゃろ」

そういうものなのか

漱印の言い分にモヤモヤしているとおじいちゃんが少し慌てた様子で来た。

「喜雨、今日は雨が強くなるから雨戸を閉じるの手伝ってくれるか」

「分かった、受付は漱印に任せるでいいよね」

「うむ、わしに任せよ」

胸を張る漱印を置いて家に向かおうとすると瞬間ピカっと光ったと思った、その瞬間ピシャという鋭い音が鳴った。

「喜雨大丈夫か」

「…うん大丈夫、建物の中にいるし、結構近くに落ちたのかな」

少し早めに閉めようなと慰めてくれてるけど、それでもいいのかと少し気持ちが和らいだ。


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